北京市內(nèi)で暮らす葉鈴子さん(仮名)は2歳の子をもつ母であり、60代の両親の娘でもある。日ごろから子どもと高齢になった両親の健康には人一倍気遣いながら暮らしている。
2013年初め、北京市で初めて大規(guī)模な大気汚染が観測されると、それまで天気には格段に敏感だった葉鈴子さんは、朝起きてまず空を見上げ、もし砂塵やスモッグ、濃霧が見られればインターネットでPM2.5の指數(shù)に関する報道を確認し、軽度汚染やそれ以上の汚染の場合は両親に子どもを連れて外出しないように告げるということが日課になった。
葉鈴子さんは空気清浄機やPM2.5専用のマスクなどの「裝備」も買い揃え、高齢で心肺機能が弱る両親には、肺を潤す効能のある雪梨やクログワイ、ユリネ、シロキクラゲなどを買ってきては食べさせた。「効果があるのかどうかは分かりませんが、少なくとも気休めにはなります」と心配そうな面持ちで葉鈴子さんは話す。