今年は中國が濕地の保存に関する國際條約「ラムサール條約」に加盟して30周年となる。國家林草局が10日開催した記者會見によると、中國は過去30年にわたり濕地の保護と修復を強力に進め、濕地の生態狀況を継続的に改善してきた。世界の4%の濕地を有する中國は、世界人口の5分の1が関わる濕地の生産、生活、生態、文化に対するさまざまなニーズを満たし、世界の濕地保護と合理的な利用に大きな貢獻をしている。
中國の濕地保護はストック把握と基盤固め(1992-2003年)、応急保護(2004-2015年)、全面的保護(2016-2021年)の三段階を経て、濕地保護法の施行によって新時代のハイクオリティな発展という段階を迎えた。
近年は中國の法規?制度體系が整備されている。2021年末には濕地保護法が発表され、28カ所の省?自治區?直轄市が濕地保護の法規を導入。濕地保護法は今年6月1日に施行される。保護管理システムの基盤が構築された。中國は64カ所の國際的に重要な濕地を指定したほか、602カ所の濕地自然保護區、1600カ所以上の濕地公園、多數の濕地保護區を設け、濕地保護率は52.65%に達した。國務院は2003年に「全國濕地保護事業計畫(2002-2030年)」を承認し、3つの5カ年計畫を相次いで実施。中央政府は累計198億元を投じて4100件以上のプロジェクトを行い、地方政府と共に濕地生態の保護と修復を進めている。調査?観測體制も構築された。中國は世界で初めて3回にわたる全國濕地資源調査を完了した國であり、第3回全國國土調査において濕地は正式に一級地類に指定された。対外的な約束の履行も進んでいる。中國はラムサール條約常設委員會のメンバーおよび科學技術検討委員會の委員長として、グローバルな生態系ガバナンスに中國のアイデアとプランを提供している。
中國は2005年に國家濕地公園の試験的建設を開始した。それから16年間で「試験制」「昇格制」などの設立方式を通じて、國家濕地公園は899カ所に増えた。國家濕地公園は中國の自然保護制度における自然公園に分類され、240萬haの濕地を効果的に保護しながら地域経済に500億元以上の成長をもたらした。約90%の國家濕地公園が無料開放され、國民は緑の自然環境を共有している。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2022年1月23日