5月22日は30年目の「國際生物多様性の日」だ。今年のテーマは「合意を実行に。生物多様性を取り戻そう」。このテーマは生物多様性條約締約國會議(COP15)で採択された「昆明?モントリオール生物多様性枠組」という歴史的な共通認識を世界各國が行動に移し、世界の生物多様性保護の新たな局面を共に切り開く美しい願いを示している。
COP15と同枠組の採択は、世界の生物多様性が失われる狀況を覆すための重要な一歩目に過ぎない。生物多様性の回復を促し、機上の共通認識を現実的な行動に向かわせるためには、すべての関係者の共同參畫と実務的な行動が必要だ。
國連のグテーレス事務総長は、「昨年の同枠組の採択は重要な一歩を象徴する。現在はこれを行動に移す時だ」と指摘した。これは生産?消費モデルの持続可能性の確保を意味し、政府と企業のより力強いより迅速な行動による生物多様性の喪失と気候の危機への対応を促す。
國連環境計畫のインガー?アンダーセン事務局長は人々に行動を呼びかけ、「この枠組みの実施には7年しか殘されていない。しかも地球の命のネットワークが守られ、政府?企業?投資家?個人が全力を盡くし、自然を保護し回復させ、気候変動に対応し、汚染と廃棄物を大幅に減らし、地球が直面している危機を完全に終わらせるまで行動を続けなければならない」と述べた。
中國生態環境部の黃潤秋部長は、「生物多様性は人類が生存し発展するための基礎であり、地球聲明共同體の血脈と根幹でもある。生物多様性の喪失、汚染、気候変動という3つの危機が重なり、100萬種が絶滅の危機に瀕している。生物多様性の回復の道は依然として険しい」と指摘した。
黃氏はまた、「COP16まで中國は議長國としてリーダーシップと調整力を発揮し続け、同枠組の実行を共に推進する。世界各國が共通認識を積極的に行動に移し、國家及び地方の生物多様性戦略及び行動計畫を更新し、生物多様性の主流化を持続的に促進し、生物多様性の保護と持続可能な利用により多くの資源を振り分けることを奨勵する」と述べた。
國連開発計畫のベアテ?トランクマン中國駐在代表は、「地球は宇宙の奇跡で、人類を含む數百萬種を育んだ。しかしこの奇跡は脆弱でもあり、今や脅威にさらされている。次の10年で行動を急ぎ、私たちが直面している多くの世界的な危機を解消するべきだ。同時に自然保護の前向きな発展は人類と地球の未來を決める。真の変化を目にするためには目標を行動に移し、心を一つにし協力することで地球の生生流転を保証し、人とすべての種が次の世代また次の世代へと伝えられるようにする必要がある」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年5月23日