新疆天山東部國有林管理局の発表によると、1年半の天山中東部野生動植物資源ベースライン調査が終了した。動植物の現狀を初歩的に把握し、野生動植物の初のデータアーカイブを構築した。
天山中東部は新疆ウイグル自治區ウルムチ市を橫斷する。面積は2萬6000平方キロ。地形が複雑かつ景観が多様で、野生動植物に恵まれた生存環境を提供している。
天山東部國有林管理局森林保護所の王瑞芬氏によると、調査プロジェクトは東の新疆哈密から西の新疆塔城烏蘇市に至り、同局の11分局の管轄區域に渡った。全長は約1000キロ。
調査範囲が広く、時期が長く、動植物の種類が多いことから、調査ではサンプルライン法、赤外線カメラ法、分子糞便學などの技術手段を採用し、調査データの科學性が保証された。
天山東部國有林管理局の張王寶局長によると、管轄區域に284種の野生動物が分布しており、うち國家級保護動物が58種にのぼることが、結果によって明らかになった。植物は855種で、うち國家級保護植物は13種。同局野生動植物及び重點保護野生動植物リストが更新された。管轄區域のユキヒョウ、イノシシ、アイベックス、アカシカ、アカギツネなどの中?大型哺乳類の個體群數が導き出された。
情報によると、これは天山東部國有林管理局の2021年のユキヒョウ特別調査に続く、新たな大規模動植物調査だ。
中國科學院動物研究所の蔣志剛研究員は、「まず徹底的な調査によってどのような動物がどこにいるかを把握し、それから未來の生物多様性保護プランの策定に向け基礎を固めた」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2024年7月3日