ホーム>>映畫>>レビュー |
涙の中に笑いあり――庶民の喜び悲しみ描く中國(guó)映畫 |
発信時(shí)間: 2007-10-20 | チャイナネット |
高原=文 2007年、賈樟柯の『三峽好人』をはじめ、一般庶民の日常生活を反映した映畫が相次いで上映された?!复笞鳌工蛞曇櫟膜耸证藰Sしんだ後、観衆(zhòng)たちはさらに作品の「市井の人々」の物語(yǔ)に打たれた。 『三峽好人』に描かれていたような、寂しく、そして哀れな雰囲気とは異なり、その後上映された「市井の人々」を描いたいくつかの映畫は、いずれも喜劇性と悲劇性を融合し、笑いの裏に隠れた涙の物語(yǔ)である。社會(huì)の底辺に生きる人々の生活の辛さを語(yǔ)ってはいるものの、自嘲やユーモアも交え、全體の雰囲気はそれほど重苦しいものにはなっていない。そのため、より多くの一般観衆(zhòng)に受け入れられ、好評(píng)を博した。以下の作品は、その中の代表作と言えるものである。 『鶏犬不寧(One Foot off the Ground)』 河南省開封市の豫?。ê幽鲜·蔚胤絼。─蝿猡扦稀㈤L(zhǎng)年の経営不振のために、中年役者たちが相次いで退職せざるをえなくなった。芝居以外、何ひとつできない彼らは、たちまち生活の重心を失ったようになってしまう。馬三は毎日ぶらぶらと仕事もせず、闘鶏に明け暮れる。四海は犬を売って生計(jì)を立てる。劉兵は鶏の蒸し焼き売りの義父に頼りながら、寫真館を始める。しかし、彼らはそんな平凡な一生に甘んじていたくはなかった。そこで、それぞれが腕前を発揮しようと、あれこれととんでもないことをやらかす。 庶民の生活を描くこのコメディーのセリフには、河南訛りが使われている。現(xiàn)狀に満足できない主人公たちは、生活を変える道を探ろうとしているが、さまざまなひどい目にあっては、笑われるばかり。しかし、そんな笑いの後に、なんともいえない悲しみがわき起こってくる。
『落葉帰根(Getting Home)』
趙とその義兄弟の劉は、故郷を離れ、深センに出稼ぎに來(lái)ていたが、ある日、劉が事故で死んでしまった。二人の故郷には、他郷で死體をさらすとさまよう亡霊になってしまうという古くからの言い伝えがある。そこで趙は、劉の死體を故郷に連れ帰り、故郷で埋葬しようと決意する。途中、トラックの運(yùn)転手、強(qiáng)盜、警官、美容院の女の子など、さまざまな人物と出會(huì)う。関わりにならないように避けようとする人もいれば、気前よく助けようとする人もいる。この旅をめぐって、不思議な物語(yǔ)が展開してゆく。 中國(guó)のトップコメディアン趙本山主演のこの映畫は、「死」がテーマではあるが、軽やかに、ところどころに面白可笑しいシーンが組みこまれている。ほどよい匙加減をわきまえた趙本山の見(jiàn)事な演技によって、軽薄な印象を與えない作品に仕上がっている。
『香巴拉信使』 インターネットによって広く知られるようになったチャン族(羌族)のアマイナさん。『香巴拉信使』で、重要な役である翔秋を演じた 山道を通う郵便配達(dá)人の王順友(詳しくは本誌2006年4月號(hào)に參照)の実際にあった話を腳色したこの映畫は、片田舎の郵便配達(dá)人?王大河がたった一人で、山地に住む人々に郵便物をとどける様子を描いたものである。一通の手紙を?qū)盲堡毪郡幛?、十?dāng)?shù)日も歩かなくてはならない。しかも行く手に待つのは険しい道である。夜になると山中で野宿し、かがり火の燈りに頼って馬に新聞を読んで聞かせる。ある日、住民に屆ける一匹の子ブタが逃げてしまった?;à瑴洪_の山道を、王は子ブタを追って駆けのぼってゆく。 こうした軽やかでユーモアのあるストーリーに対して、後半は重苦しいムードの、著しく対照的なストーリーとなっている。やがて、王は暴走した馬に蹴られて重傷を負(fù)うが、山奧では助けてくれる人もいない。そうこうしているうちに、馬も怪我をして歩けなくなってしまう。大雨の中、王はつらさに歯を食いしばり、心を鬼にして大切な馬を殺す。この瞬間、前半の美しいシーンがまぶたの裏に浮かび、涙せずにはいられない。 『香巴拉信使』。主役の王大河を演じた邱林さん(左)は『単騎、千里を走る?!护摔獬鲅荬筏皮い?/p> 「人民中國(guó)」より 2007年10月20日 |
|