今は北方の渡り鳥が南方に飛來して越冬する時期なので、大量の越冬渡り鳥が鄱陽湖國家級自然保護區に集まり始めているが、その數量は前年同時期に比して50%以上増加している。
江西鄱陽湖國家級自然保護區管理局の劉観華副局長は、「前年同期の鄱陽湖國家級自然保護區內の渡り鳥の総數は13.03萬羽と例年に比して顕著に増加したが、今年は11月中旬現在、すでに総數20.48萬羽に上っている。飛來した渡り鳥には白鶴、白鳥、サカツラガン、マガンなど40數種類の希少な渡り鳥が含まれており、中でも白鶴の數量は前年同時期の67羽から1272羽へと大幅に増加している。江西鄱陽湖國家級自然保護區は江西省にある鄱陽湖の西北角に位置し、大湖池、沙湖、蚌湖など九つの湖沼を管轄しており、“國際的に重要な濕地名簿”に登録されている。主な保護対象は希少な渡り鳥及び濕地生態系である。全世界の白鶴の95%がこの地で越冬し、また現在までに発見されているサカツラガン最大の越冬群生地でもあり、その生態環境に占める地位は非常に重要である。この自然保護區に大量の渡り鳥が集中する要因には自然保護區の保護能力が高いため多くの渡り鳥をひきつけていることもある。しかし、さらに重要な要因は周辺湖沼區の乾燥狀態が進行しているため、保護區周辺湖沼區に分散していた渡り鳥が水草の豊富な自然保護區內に移動集中し始めていることである。現在、鄱陽湖の水位は例年同期に比して1m余も低い狀態にあるため、江西鄱陽湖國家級自然保護區管理局は保護區內の水量を科學的に調節して、できる限り十分な餌場の提供に努めている。
「チャイナネット」2006/11/23