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寒い仙臺、暖かい思い出
発信時間: 2009-12-18 | チャイナネット

帰國前の最後の週末に、5年ぶりに鈴木さんに會いに出かけた。それはずっと連絡しなかったことを詫びるつもりで連絡したのに、野菜を送ってもらうなどかえって鈴木さんに迷惑をかけてしまったのではないかと思ったからだ。今考えると、突然の訪問は非常に唐突で自分勝手な行動だったと思うが、その時はそんなことは全く考えなかった。

仙臺駅では、私がすぐ見つけられるようにわざわざ黃色い帽子をかぶった鈴木さんと奧さんが一緒に出迎えてくれた。鈴木さんはマラソンの練習を続けているからか相変わらず元気そうで、5年前より若くなったような気がした。メガネをかけたとても上品そうで優(yōu)しい奧さんもニコニコしながらあいさつしてくれ、新幹線を降りるまでずっとどきどきしていた私は、やっと落ち著いて緊張感が解けた。

鈴木さんは2日間、奧さんと一緒に車で魯迅の碑や青葉城、松島など仙臺の有名な観光地を案內(nèi)してくれ、仙臺の歴史や歴史的な人物を詳しく説明してくれたが、地元の人のもてなしがよくないのではないかと心配している様子だった。吹きつける寒い風の中で震え、車に戻ってくださいと言う私にかまわず、ずっと私のそばにいてくれた奧さん。そんな鈴木さんや奧さんの姿を見て、私は胸に熱いものがこみ上げてくるような気がした。

 

私を迎えるために、鈴木さんはわざわざと中國結(jié)びで部屋を飾った

私にとって日本での初めてのホームステイ先は鈴木さんの家である。晩ご飯を作る奧さんを手伝った時には、お互いに家族のことや自分の國の日常生活、さらには結(jié)婚問題や嫁と姑の話にまでなり、臺所は笑い聲につつまれた。そんな様子を応接間で新聞を読みながら聞いていた鈴木さんは「李さんは隣のおばちゃんじゃないよ。李さんを中國人だとは思っていないのかな?」と奧さんに冗談を言い、両親に電話して妻に中國語を聞かせてほしいと頼んだ。

盛りだくさんな晩ご飯

奧さんと比べて鈴木さんとの話は真剣な內(nèi)容で、中日交流の発展や両國の若者の勉強の様子の違い、就職問題など、話題は幅広い分野に及んだ。しかし最も多かったのはやはりマラソンのことだ。會社のクラブに參加してマラソンしてきた鈴木さんは、國際マラソンに4回參加しという。2006年の臺灣國際マラソンのほかは全て北京で行われた。

鈴木さんは、プロの選手ではない自分が國際マラソンに參加できたことは本當に誇りだと話すが、それより大切なことはマラソンに參加することで自分の世界観が広がったことだという。「中國の目覚しい変化を目にし、中國人の友だちもできました。日中友好に少しは役に立っているのではないかと思います」と鈴木さん。

東北の仙臺の夜はとても寒く、春節(jié)の頃の故郷の四川省にいるではないかと錯覚したほど寒い。奧さんは厚めのパジャマと賭け布団を用意してくれ、エアコンをつけて部屋を暖かくしてくれていた。

鈴木さんは北京オリンピックのメインスタジアムだった「鳥の巣」を見たいと言う。私は北京で鈴木さんとの再會を心待ちしている。

「チャイナネット」 2009年12月18日

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