舊日本軍による細菌戦で、炭疽菌や鼻疽菌の被害を受けた生存者の実情に迫るドキュメンタリー寫真集「泣血控訴」の出版座談會が13日、北京で開かれた。被害者による対日訴訟原告団の王選団長は座談會で、學術界と政府関連部門に対して、日本の侵略期間に中國が受けた被害の調査を重視するよう呼びかけた。同寫真集は今年5月、研究者の李暁方さんが自費で出版した。中國で初めての、舊日本軍による細菌戦の炭疽菌や鼻疽菌の被害者を扱った史料だ。李さんは4年をかけて、浙江省と江西省で、炭疽菌や鼻疽菌の被害を受けた生存者200人以上を取材し、うち100人についてその悲慘な境遇を寫真と文章で記録した。この100人の老人のうち、現在少なくとも3分の1がすでに亡くなっている。
寫真(右上):舊日本軍の細菌戦の被害を受けた生存者、張秀英さん
寫真(左上):細菌戦の被害者、華慶雲さん(故人)
寫真(下):細菌戦の被害者、楊春蓮さん。苦痛に耐え切れず2003年冬に自らの命を絶った
「人民網日本語版」2005年12月14日