中日両國政府は、中日平和條約締結30周年を記念して、今年を「中日青少年友好交流年」と定めた。北京の日本國大使公邸では19日午後、日本國在中國大使館、北京日本人會、中國日本商會の共催により中日青少年友好交流年交流會が行われ、中國で仕事や勉強をする日本人や、日本へ留學した経験のある中國人、両國各界人たち約800人が出席した。
宮本雄二大使が人気
「ハローキティ」が登場
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宮本大使と中國青年連合會の楊岳主席の前に來た「ハローキティ」
大使公邸に著くと、大勢の人が集まってとても賑わっており、多くの企業や関係機関の出品や展示、文化的な出し物が見られた。また中國でもとても人気があり、昨年の「中日文化?スポーツ交流年」で人気キャラクターだった「ハローキティ」が登場し、會場を盛り上げた。
宮本雄二大使は大変な人気ぶりで、みんな列をなして記念寫真を撮っていた。特に上海やハルビンなど、中國各地から招待會に參加するために足を運んだ人たちは、どうしてもこのチャンスを逃したくなかったようだ。
日本に留學した人たちが各分野で活躍
日本産のお米で作ったおにぎりのコーナー
交流會ではおいしい飲み物を楽しみながら、隣に座った人たちに話を聞いた。夏善福さんは、1984年に中國政府が派遣した國費留學生として日本に赴いた一人だ。
1984年から87年にかけて今の明海大學である埼玉城西歯科大學に留學し、1990年から1991年には巖手醫科大學で研修した。「日本では日本人の先生にとてもお世話になり、指導教官もよく私たち中國人學生を家に招待してくれました。今でも時々先生と學術交流をしています」と、日本人の先生への感謝の気持ちを語る。また日本人の仕事に対する真面目な態度は、その後の仕事で非常に役立ったという。
夏さんは帰國後、北京大學人民醫院歯科の主任醫師を務め、定年した今は週に2回ほど患者を見ているが、自分の歯科醫院も開設し、そこで働いている醫師は、ほとんどが日本に留學していた人だという。
清酒を提供するコーナーで熱心にお客さんにサービスしていた于福功さんは、鹿児島大學の博士課程に4年間留學し、その後九州大學で助教授をしていた。今は北京で生物のハイテク會社を経営している。
于さんは大學時代、同級生と自転車で九州を一周していた。その時、自転車が故障し、ある日本人が自分たちを家に招いて泊らせてくれ、その上、自転車も修理してくれた。「その親切さには本當に感動した」と、于さんはなかなか忘れられない思い出だと言う。
于さんが留學した年、中國全土からは163人が選ばれ、日本に國費留學した。そして、留學生たちは帰國後、大學や研究機関、企業など各分野で活躍している。
交流會では留學経験者だけではなく、これから日本に留學に行く若者も何人かいて、「日本をこの身で體験して、しっかり勉強しようと思う」と楽しみにしていた。
色々と話を交わす中日両國の人たち
北京五輪のボランティアをする日本の若者
この招待會は、花見會とも呼ばれている。今年の桜の開花は例年より早く、大使公邸には八重桜が少し殘っているだけで、そのかわり邸內では、庭の桜を寫したビデオが流れていた。また華やかな著物を身に著けた女性も多く、そんな中に、桜模様の著物を著た、中國人民大學に中國政府の奨學金で留學している細川さんがいた。
細川さんは今、人民大學で法律や知的財産権を學んでいる。以前、中國に來る留學生は、歴史や文化、考古學を學ぶ人が多かったが、中日両國間では知的財産権についての紛爭が多く、中國で勉強するべきではないかと思って中國留學を選んだと、細川さんはと流暢な中國語で話す。「中國の學生は本當に親切です」と、大學ではいつも中國人の學生と一緒に授業を受け、食事をし、遊びに行って中國での學生生活を楽しんでいる。
「私は北京オリンピックのボランティアになりました。人民大學では日本人の募集は1人で、私はラッキーなことにその1人になったのです。中國政府の奨學金で留學しているので、恩返しのためにも通訳を擔當します」と、まもなく開催する北京オリンピックを楽しみにしている様子だった。
「チャイナネット」2008年4月21日