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隨想 世界とつきあう:微笑―通訳のいらない言語 |
発信時間: 2009-03-13 | チャイナネット |
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趙啓正=文 數年前のある日、自転車に乗って帰宅するとき、仕事のことを考えながらぼんやりと走っていたので、赤信號なのに突進してしまった。一人の初老の交通巡査が微笑みながらやってきて、「同志、自転車をこぎながら考え事をしてはいけません。非常に危険ですよ」と言った。 別の日、私はまた同じ失敗をしてしまった。すると交通巡査がやってきて大聲で「死にたいのか、お前」と叫んだ。 理屈から言えば、巡査は二人とも、善意から忠告してくれたのだが、表現方法が異なると、人が受ける感じは違ってくる。 このことから私は一つの道理を悟った。それは、人は笑顔で「ノー」と言わなくてはならない、ということである。同じ事でも言い方が違えば、往々にして異なる効果が生ずることがあるのだ。 「Smile means friendship to everyone」(微笑は誰に対しても友好を意味する)という英語の歌がある。ロシアでは最近、モスクワで「百萬人の微笑」活動が展開された。彼らのスローガンは「微笑は値段のつけられない寶物であり、幸福を生み出す永久機関(動き続ける振り子)である」だった。まったくその通りだ。 微笑は人に感染する。公共の場所で、誰か一人がおかしい話をし、皆をどっと笑わせると、彼が何を言っているのかがはっきり分からない人でも、思わず笑ってしまい、後で「何の話だったの」とたずねる。外國人と交際するとき、言葉が通じないため通訳が必要なときでも、微笑は通訳する必要がない。時には互いに微笑みながら頷けば、善意を伝えることができる。 1990年代初め、米國のキッシンジャー博士が上海?錦江飯店で開かれた國際會議に參加した。晝の休憩時間に彼は一人で、南京路まで行って一回りしてきた。帰ってきてから私に「街の人々の顔はみな、仏様のような微笑に溢れていた。善良で純樸な、平和を愛する民族なんだね」と言った。 微笑は、その國やその民族、あるいは個人の精神狀態を伝えるもっとも良い方法なのである。 趙啓正 1963年、中國科學技術大學核物理學科卒業。高級工程師などを経て1984年から中國共産黨上海市委常務委員、副市長などを歴任。 1998年から國務院新聞辦公室?黨中央対外宣伝辦公室主任。 2008年より全國政協外事委主任、2006年より中國人民大學新聞學院院長。
?人民中國インターネット版?より2009年3月12日 |
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