前新華社東京支局局長 冮冶
京都の女性と外國人観光客
大企業の広報部長と雑談していた時のことだ。その広報部長は、新華社が自社の社長の獨占インタビューをした際、やって來たのが若い女性だったのは全くの予想外だったという話をした。
その部長の一言で、このインタビューに不適切な點があったことに気づいた。確かに日本は非常に階級を重視する。社內で地位と権力のある社長のインタビューに、大學を卒業したばかりの女性が現れれば、それはあまり適切なことだとは言えない。日本のマスコミならば、少なくとも編集長か部長級のベテラン記者が取材に訪れるだろう。
「その時には新華社の意図が分からなかった」と広報部長。しかしそれは考えすぎで、ただ取材內容によってその分野の責任記者が取材に來たに過ぎない。幸いなことに新華社は日本でもよく知られているため取材は受け入れられたが、そうでなければインタビューできたかどうかは分からない。
郷に入っては郷に従えという言葉通り、こうした狀況の時には支局長の自分が出て行くことになった。若い女性記者は記録係だ。