鳩山由紀(jì)夫首相は2日午前10時、民主黨の両院議員総會で辭任する意向を表明し、民主黨の新代表に選ばれた菅直人氏は4日午後、日本の第94代の首相に選出された。普天間問題と日本の“民意”について、読者の宮田聡美さんが次の意見を寄せてくれた。
鳩山さん、とうとう辭めてしまいましたね。それでなくとも內(nèi)閣の支持率がどんどん下がっていて、普天間問題でとどめを刺した形でしょうか。ちょっと気の毒です。鳩山さんの辭職は、識者の間では、夏の選挙の為の苦渋の選択という見方が多いようですが、國民は何だか腹立たしいような、白けた気持ちみたいです。
ただ、こういう狀態(tài)の日本は、少々警戒した方がいいです。恐らく、選挙直前に何か(例えば朝鮮半島や東海問題などで)ひと悶著を起こしたり、些細(xì)な事件(例えば、食品安全問題など)をヒステリックに大騒ぎしたりして、國民を煽動、誘導(dǎo)しようとするでしょう。
普天間問題の結(jié)末については、予想の範(fàn)囲でした。私の見方では、鳩山さんは決して國民を裏切ったのではなく、“表の民意”に忠実すぎるぐらいに従ったために迷走に迷走を重ね、“裏の民意”を誠実にくみ取ったから最後にアメリカに承諾したのです。“表の民意”とは沖縄の人々や彼らに同情する善良な人々の“願望”であり、“裏の民意”とは、大多數(shù)の日本國民の“本願”です。
電話の世論調(diào)査など誰が何と答えようと、大多數(shù)の日本人は本當(dāng)のところアメリカ軍にいつまでも駐留してほしいのです。もちろん、沖縄のことは気の毒だと思っているし、自分の家の近くに米軍が來るのも嫌でしょうが、それ以上に、日米同盟なしに単獨(dú)でアジア特に中國や朝鮮と向き合う恐怖(勿論、根も葉もない思い込みですが)に耐えられないので、米軍を追い出したいと本気で考える日本人など、ほとんどいないと私は斷言します。ですから、日本のどの政黨だろうと(たとえ日本共産黨だろうと)一旦政権についた以上、この”民意”をくみ取らざる得ず、結(jié)局最後にはアメリカに従うことになるのです。アメリカはこの”民意”を見抜いていますから、日本政府が何を言おうと、最後には従うことを知っているのです。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2010年6月7日