在日本中國大使館はこのほど、日本を訪問する中國人観光客に向けて、日本滯在中の注意事項をまとめた「中國公民向け訪日観光に関する手引き」をウェブサイトに掲載した。訪日観光をよりよいものとするための助言や手助けが目的だという。中國國営の通信社、中國新聞社が7日伝えた。
日本を訪問する中國人観光客の數は2009年、100萬人をすでに上回った。2010年7月1日からは日本政府が中國人観光客向けの個人ビザ発給要件を緩和しており、今後はさらなる増加が見込まれる。
在日本大使館領事部の許沢友?総領事は取材に対し、「訪日観光客向けの手引きは2007年からあったが、當時は問題が起きた際に領事保護をいかに素早く行うかを重視していた。今回は問題の予防と、より良い領事サービスをいかに提供するかに重點が置かれている」と説明した。
手引きは「出発準備」「出入國」「日本到著後」「特に気を付けること」の4章からなっており、在日本中國公館や日本駐在の中國系旅行社および航空會社、日本入國管理局など関連機関の連絡先も付録として掲載されている。本文には日本の風俗?文化に関する簡単な説明のほか、日本滯在中の注意事項などが記されているという。
手引きでは日本の社會習慣について特に多くの紙幅が費やされている。許総領事は「日本は社會規範を非常に重んじるため、“教養のある観光”を心掛けるよう中國人観光客に呼び掛けることが手引きの目的」と強調した。
このほか、手引きには日中の文化の違いに対する指摘が多く盛り込まれている。「日本式の部屋に入る際は靴を脫ぎ、玄関の一段低くなっている場所あるいは部屋の外に靴を置きましょう」「日本の商品は正札販売されており、一般的に値段交渉はできません」。
手引きは大使館のウェブサイトに掲載されており、近いうちに冊子として印刷され中國人観光客に無料で配布される予定だという。
「人民網日本語版」2010年9月8日