人付き合いについて「遠くの親戚より近くの他人」とよく言うが、それは國家間でも同様で、隣國とうまく付き合うことが重要だ。しかし日本はこのほど、立て続けに隣國の神経を逆なでしている。中國國営の新華社通信(電子版)が伝えた。
朝鮮が先月16日、地球観測衛星「光明星3號」を打ち上げると発表したことに対し、日本は最も大きな反応を示した。朝鮮側の説明に聞く耳を持たず、衛星を打ち落とす姿勢を何度も表明した。領土と國民の安全に配慮する気持ちは分からなくもない。ただ日本には、名実伴う「目に見える軍事大國」への脫皮を図ろうと、朝鮮のミサイル発射や核実験などを口実に軍事力を増強してきた過去がある。
「釣魚島」の領有権をめぐる問題に至っては、さらに活発な動きをみせている。日本は、「釣魚島」付近にある4つの島しょのうち「北小島」を「國有地」として國有財産臺帳に記載したほか、新訂版の教科書にも「釣魚島」を日本の領土と明記した。こうした不法かつ無効な小細工は、中國の領土を狙う日本の野心を再び浮き彫りにしている。
韓國ソウルの日本大使館前に「慰安婦の碑」が建てられた問題をめぐり、野田佳彥首相は26日、碑に「日本軍性的奴隷問題」と記述されたことについて、「正確なことが記されているかというと大きく乖離(かいり)している」と語った。この発言は、韓國政府の怒りを買い、日本大使館前では市民による抗議デモが起こった。韓國メディアは、野田首相の「でたらめ発言」の背景には、歴史を反省せず、隣國の感情を顧みない民族主義的な態度が見て取れると指摘する。
日本は「普通の國」となることを夢見ているが、今後も言行を慎まず、過去に犯した戦爭の過ちと向き合わないままでは、周辺國の不信感が一層募るだけだ。「普通の國」の夢も夢のままで終わってしまうだろう。
「人民網日本語版」2012年4月1日