◇中國が採るべき対策
日韓両國の防衛分野での協力強化に、中國はどのように対応すべきか。
梁雲祥氏は、平和を模索する中國としてはこの協定に不快を表明するだろうが、過敏に反応し積極的に日韓2カ國の関係に対立する必要はないという。しかも、日韓の関係は一枚巖というわけではなく、その信頼関係は決して確かとはいえない。まして、中國が日本や韓國とそれぞれ個別に安定した互恵関係を継続していけば、日韓が公に中國を敵視することはないと思われる。當然、長期的には中國は全面的に米國、日本、韓國との関係を見直し、東北アジアや多方面の安全協力體制の構築に努力していくだろう。これによってこそ、この地域の軍事同盟関係の強化を阻止し、本當の意味で中國自身の安全を保障できるだろう。
王生氏は、現在の南中國海の情勢と5月7日から18日にかけて行われている韓國と米國の軍事演習の規模、演習時間はこれまでで最大規模となっていることを考慮すると、さらにいえば日米韓で第1回目の3カ國軍事演習の計畫もあり、米國を排除せずに東アジア地域での連合軍事行動の準備は進むだろうと考えている。これに対し中國は油斷することなく、積極的に中日韓3カ國協力體制を構築すると共に、軍事的な備えを整えるべきであろう。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2012年5月11日