次に、多くの病院は患者の治療に責(zé)任を負(fù)っていない。東京醫(yī)療センターの南淵明宏醫(yī)師は「週刊現(xiàn)代」の取材に対し、日本の醫(yī)療界の規(guī)定で、病院內(nèi)部で“病例検討會”を開くようになっていると話す。病院にとって一番怖いのは醫(yī)療訴訟を起こされることだ。しかしこの「病例検討會」を行うことで、治療方法について問題が生じても患者は治療した醫(yī)師本人を訴えることができなくなる。検討會に參加したすべての醫(yī)師を法廷に送ることはできないからだ。また、「病例検討會」が治療方法を決定する際、參考となるのは患者の病狀ではなく、醫(yī)師の病院での地位や権力である。もしある病院で內(nèi)科醫(yī)師の権力が高い場合、患者は外科的措置でなく內(nèi)科的措置が採られる。逆に外科醫(yī)師の権力が高ければ、薬で済む病気でも手術(shù)臺に送り込まれてしまう。

最後に、病院は患者をATMのように考えている。日本全國公私病院連盟と日本病院會の調(diào)査によると、昨年、62.3％の病院が赤字の狀態(tài)にあった。東京の某私立病院で働く匿名希望の內(nèi)科醫(yī)師が「週刊現(xiàn)代」の取材に応じ、彼は「病院にとって患者はお金を持ってくる存在である」と臆面もなく答えた。病院で最も歓迎される患者は生活保護(hù)を受ける「貧乏人」である。醫(yī)療費は政府が負(fù)擔(dān)するからだ。次に醫(yī)療保険のある老人である。1日で終わる治療でも、どうにかして半月かけて治療するようにしている。いずれにせよ老人は病気になりやすいのだ。

現(xiàn)在、日本で人工透析を受ける患者は約30萬人いる。そのため多くの外國メディアは日本を「透析大國」と呼んでいる。実のところ、その一番の要因は病院が人口透析を「固定収入」にしていることにある。東京都のある病院の院長は、「患者の中には軽微な腎機(jī)能弱化の人もいるが、醫(yī)師は患者の診斷書に『腎機(jī)能不全』と記し、患者に人工透析を勧める。透析を1、2回行えば本當(dāng)に腎機(jī)能不全になる」と言う。病院にしてみれば、人工透析患者を何人抱えているかは、ATMが何臺あるかに等しいのだ。

仁職と言われてきた日本の病院は、今では魑魅魍魎の跋扈する魔界と化してしまった。この事件が明らかになり、多くの人が魔界の姿を知るようになった。白い巨塔の中には、まだ我々の知らない暗闇があるのかもしれない。

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」 2012年5月29日