安倍首相の悪霊參拝は日米の「二人羽織」なのだろうか、それとも安倍首相の獨斷専行なのだろうか?清華大學現代國際関係研究院副院長の劉江永氏は、5日に新華網の記者の取材に応じた際に、「安倍首相は米國を指導し、米國の戦略的地位を左右しようとしている」と指摘した。
劉氏は、「米國がアジア太平洋リバランス戦略を提唱してから一年が経つ。シリア問題にせよ債務上限問題にせよ、オバマ大統領はアジアで本格的に中國に対抗したわけではなく、中米関係の安定を求め、中國による中米の『新型大國関係』の構築という提案を受け入れた。東アジアにおいて、揉め事を起こしているのは安倍內閣だ。米國は日本が行き過ぎることを、米國を戦爭の衝突に巻き込むことを望んでいない」と語った。
安倍首相が歩んでいるのは、冷戦時の日本が米國に完全に追隨した路線でも、日本経済が力を得てから米國から離れていった路線でもない。劉氏は、安倍首相は米國の指導を試みていると指摘した(特に対中政策において)。
安倍氏の登板後、日米首脳會談の日程や議題を主導しようとした。例を挙げると、日本は米國に対し、安倍政権になってから最初に安倍氏を米國に招き、オバマ大統領とまず中國問題を話し合うように求めたことがある。これは安倍氏の外交の戦略である。米國は當然、不愉快に感じ、安倍氏の訪米の時期を延期し、訪米時には主に朝鮮の核問題を話し合った。
安倍首相が悪霊參拝をする前に、米國は裏のさまざまなルートを通じて、參拝を避けるよう促していた。しかし安倍首相は獨斷専行を続け、米國にビンタを食らわした形だ。
劉氏は、「中米が新型大國関係の構築を模索する中、安倍首相は中米のズレを最大限に活用し、中米関係を悪化させようとしている。また米國の新たな大國に対する懸念を、日本が主に利用する外部の力にしようとしている。釣魚島問題において米國の中國対抗を誘導し、中國との未來の駆け引きの中で日本側に立たせようとしているのだ。安倍首相はまた、米國の実力低下に伴い、日本がアジア太平洋で中國臺頭をけん制できれば、一部の國から好評と支持を集めるだろうと発言したことがある」と語った。
長年に渡り、日米同盟の枠組みは卵の殻のようなものであった。日本は卵の內部で変化を続けてきた(侵略の歴史の美化、軍事力の強化、憲法改正、集団的自衛権の行使など)。劉氏は、「日本は卵の殻の中でヒヨコ、もしくは怪鳥になろうとしている。時期が熟せば、日本は殻を破り外に出るだろう。安倍首相は將來的に、米國と駆け引きを展開する。米國が中國に共同で対抗しなければ、安倍首相は米國が不義であり、自國を保護できないとし、核兵器による自國の保護を求めるようになるだろう。米國はこの點を、そして米日同盟が米國と安倍首相などの右翼による同盟ではないことを認識することになる」と予想した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2014年1月6日