歴史認識と領土問題によって対立が続く日韓関係と中日関係の現狀について、日本の安倍晉三首相は2月6日の國會答弁で、韓國との関係の修復に積極的に取り組む方針を示した。日本の共同通信社の同日の報道によると、日本政府は中國が様々な手段で日本に圧力をかけ、両國関係は今後も緊張狀態が続くと見ていることから、日韓関係の修復を優先させる方針を固めた。また、日本による韓國重視は米國の意向も反映している。
政府関係者によると、ダボス會議で、安倍首相は樸槿恵大統領の演説を會場の最前列で真剣に聞いた。安倍首相のこの行動は友好ムードを作り出し、日韓首脳會談を拒む樸槿恵大統領に好意を示すためである。
菅義偉官房長官は記者會見で、「重要なのは胸の內を開いて対話を行うことだ。日本側はそれを望んでいる」と話した。
報道によると、日本が韓國との関係改善を望むのは、「中韓との2本の作戦を続けることは上策ではない」と認識しているためである。中國が「日本が軍國主義を復活させようとしている」と主張しているため、現段階で日本は中國への対応に力を入れざるを得ない。
米國は日韓関係の悪化が自身のアジア戦略に影響することを懸念しており、この立場も無視できない。バイデン米副大統領は2013年12月、電話で安倍首相に靖國神社參拝問題で態度を控えるように電話で直接要求した。外交関係者は、日米関係を維持するには韓國との関係を改善する必要があると話す。
しかし、韓國の世論は日本の関係改善を求める言動に反感を抱いている。韓國「朝鮮日報」は、安倍首相がダボス會議で樸槿恵大統領との接觸を試みた行動は「妨害外交」だと伝えた。安倍首相の戦略が成果を上げるかはまだ予測が難しい。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2014年2月7日