海外メディアによると、日本の安倍晉三首相は24日、ロシアのメドベージェフ首相が週末に係爭中の島嶼を視察したことを批判した。これによって、両國の同諸島を巡る長期的な係爭が激化された。
AFP通信は8月24日、安倍首相は參院予算會議でメドベージェフ首相の視察について質問された際に、「日本の立場と相いれず、國民感情を傷つけるもので極めて遺憾だ」と回答したと報じた。安倍首相がメドベージェフ首相の訪問に反応を示したのは、これが初めてだ。
岸田文雄外相はロシアの駐日大使を呼び出し、本件について抗議した。日本はこれらの島嶼を、北方領土と呼んでいる。日本メディアによると、メドベージェフ首相の視察により、岸田外相は數週間後に予定されていた訪露を延期した。
8月23日付毎日新聞は、次のように伝えた。
ロシアのメドベージェフ首相が22日、北方領土の択捉島を訪問した。ロシアは北方四島を含む極東の開発で新たな段階に踏み出す姿勢を鮮明にしている。プーチン大統(tǒng)領の年內訪日を望んできた日本政府は対応に苦慮している。
プーチン氏は首相時代を含め、北方領土に一度も足を踏み入れたことがないが、メドベージェフ氏の択捉訪問を承認しているのは確実だ。柔道が得意で日本への関心が高いプーチン氏はかつて領土問題の解決に意欲を見せていた。3年前には「引き分け」との表現を用い、日本側に譲歩を求めたものの進展はなく、今年4月には「日本側のせいで対話は停止している」と不満を述べた。