中國側の參加兵力は16日、日本海で艦隊運動、小型武器射撃、共同対潛作戦、海上負傷者救助などの予行演習を行った。
中露海軍は本日(18日)より、中露「海上連合?2017」合同演習の第2段階に入る。地中海とバルト海に続き、中國海軍は今回、再び「不慣れな海域」(北海道沖のオホーツク海)に入り演習を行う。
米國などの西側メディアは今回、次のように喧伝している。演習エリアは日露の係爭中の島に近く、また緊張情勢が続く朝鮮半島からも遠くないというのだ。また中露が「新たな敏感な海域」で合同演習を行い、両國間の緊密な関係をアピールすることで、ロシアとの関係改善を夢見る日本に挫折感を與えているというのだ。米日メディアの演習への「懸念」について、海軍専門家の李傑氏は環球時報の記者に対して「向こうは頻繁に演習を行っており、我々も懸念している。表面的には朝鮮に向けられているが、実際には中露をある程度は念頭に置いている。これは雙方のパワーと知恵の駆け引きだ」と指摘した。
ロシアのインテルファクス通信によると、ロシア太平洋艦隊の報道官は17日、ロシアと中國の艦艇11隻と潛水艦2隻が同演習に參加すると発表した。雙方は18?21日にかけてウラジオストク沿岸部で軍事?戦術交流會を行い、かつ太平洋艦隊海岸部隊の訓練場で訓練を行う。海上演習は22日、日本海とオホーツク海南部の海域で始まる。
環球時報の調べによると、第2段階の演習に參加する中國側の艦隊は、18日にウラジオストクに入る。中國側の參加兵力は16日、日本海で艦隊運動、小型武器射撃、共同対潛作戦、海上負傷者救助などの予行演習を行った。
両國海軍にとって、今回の演習は過去6年間で8回目となる。中露「海上連合?2017」の第1段階は、今年7月にバルト海で行われた。中露は2015年にも、地中海と日本海で海上演習を2回行った。しかしオホーツク海での演習は今回が初となる。オホーツク海はカムチャツカ半島から西に位置し、南クリル諸島(日本名?北方四島)や日本の北海道に隣接している。
ラジオ?フランス?アンテルナショナル(RFI)は「中露海軍は近年、演習場所として敏感になった新しい海域を選んでいるが、これには強い政治色と重要な象徴性がある。中國は遠洋海軍を建設する決意と行動を力強く示している」と報じた。
ボイス?オブ?アメリカは「舊ソ連陸軍はかつて中國を、舊ソ連海軍は米日など西側諸國の海軍を主な仮想敵としていた。露中は政治的に敏感な地域で、頻繁に海上合同演習を行っている」と伝えた。ロシアの軍事専門家は「両軍は軍事演習で政治のシグナルを出そうとしている。軍事演習の政治的な意義は、軍事的な意義を上回る」と分析した。