今年の春節(jié)連休前後、中國の海外旅行者は延べ700萬人に達すると見られる。日本も人気の目的地の1つで、日本政府観光局北京事務(wù)所の服部真樹所長はこのほど中國網(wǎng)の獨占インタビューに応じ、中國人観光客の日本旅行の新たな傾向や日中友好の促進に観光が果たす役割について語った。詳細は次の通り。
日本観光の傾向が「爆買」から「體験」へ
中國にとって春節(jié)は一番大事なお休みとわれわれは理解しています。日本人にとってのお正月と同じです。昨年2018年2月のデータですが、2月に中國人で日本に行かれた方は71萬人を超えました。今年はビザの発給數(shù)がすごく増え、また大勢の方が行かれると思います。
最近の大きな変化は、まず個人旅行がすごく増え、かつては団體旅行が中心でしたが、個人旅行で行かれる方の比率が2016年に逆転し半數(shù)を上回りました。去年は6割を越える方が個人旅行で行かれています。もう一つの大きな変化はリピーターの増加です。2015年のリピーターの方は3割未満でしたが、2017年は約4割に、人數(shù)が5倍になりました。これまでの決まったコースで定番のお土産を買って帰っていた形から、自分のものすごく関心あるところにテーマを絞って旅行し、自分のためにお土産を買って帰るという方が増えてきたと思います。旅行のスタイルの変化によって、中國人観光客のお金の使い方も変わってきたように思います。體験のほうにもお金も使うようになりました。中國人の旅行の消費グレードアップというのは、日本の観光でいうと地方に行く中國人のお客さんの拡散は、地方にとって大変ありがたい効果をもたらしていると思います。
中國人が初めて日本を訪れた時は一般的に東京、大阪のような都市を選んでいますが、2回目は東京とかなりイメージの違っている北海道、沖縄を観光地にしています。中國人の観光客は旅行回數(shù)が増えるにしたがい、ほかのところへ行きたい場合、自分の好きなところを選んでいます。たとえば、アニメ愛好者は漫畫の聖地を訪れ、日本の伝統(tǒng)文化が好きな観光客は金沢、白川郷を選びます。
日中友好の促進に観光が大きな効果
多くの人たちが中國人観光客のマナーがすごくよくなったと感心しています。日本人も中國と中國人のことをあまり知らないところがあると思います。中國人の方が実際に來られて、中國人はずいぶん変わったと感じています。中國人がいっぱい來て、日本の真の姿を見て帰って好印象を持つようになりました。日本人にも実際に中國に來て真の中國の姿を見てもらい、できるだけ中國に対して良い印象を持ってほしいです。相互理解とか、日中友好の推進に貢獻してもらいたいと思います。実は、まだまだ、日本の中では北京の空気は汚れていると思っている人がほとんどです。これだけ空気が改善され、青空が見える日がもう半分以上になっているのに、いまだに北京では毎日もやがかかり、マスクをかけていると思い込んでいます。中國に出張に來て、実は青空がすごく広がっていてびっくりした人も多いと思います。草の根レベルの日中友好交流の推進、促進に観光はすごく大きな効果を持っていると思います。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2019年2月13日