この20年を振り返ると、中日韓の協力は多くの成果を手にしました。3カ國間の貿易額は昨年7200億ドルにのぼり、20年前より約4.5倍増加しました。3カ國の経済規模が世界に占める割合は17%から4分の1弱に上昇し、人員往來は延べ3000萬人以上にのぼりました。3カ國の協力體制が日増しに改善され、當初の朝食會から首脳會議を軸とし、閣僚級會議及び実務レベルを支柱とする全面的な協力の構造に発展しました。地域及び世界の発展促進に対して重要な力を発揮しました。
今回の中日韓首脳會議は、3カ國が共に未來を見據える積極的な姿勢を示しました。新時代の要求に基づき、3カ國は共同の利益をさらに拡大し、より広範な協力分野、より新しい協力モデルを模索します。相互間の産業チェーンの深い融合を促進し、より多くの協力成長源を育成します。これには例えば科學技術イノベーション、ヘルスケア?養老、環境保護、人文交流、地域相互接続、インフラ整備などの協力の拡大?深化が含まれます。中國の巨大な市場と全面的な開放の新構造は、中日韓に新たな協力の空間とチャンスをもたらします。今回の會議の開催地となった成都は、歴史と文化を持つ有名都市、西南地區のイノベーション?開放の窓口としての地位を兼ね備えており、また中日韓の文化交流及び経済貿易協力の一つの縮図でもあります。中國市場の奧行き、未來の中日韓協力の潛在力を反映しています。
國際?地域情勢に深い変化が生じ、不確実性が目に見えて増加し、保護貿易主義が臺頭し、世界経済が低迷のリスクに直面しています。その狀況下、発展が相対的に見て緩慢な東アジアの経済一體化に積極的な動向が見られることに注意が必要です。今年の東アジア地域包括的経済連攜(RCEP)の進展を踏まえた上で、中日韓はRCEPの早期署名を推進し、中日韓自由貿易協定(FTA)の交渉を加速します。3カ國はさらに各自の優位性を発揮し、「中日韓+X」の協力推進に取り組み、3カ國の協力の利益をより多くの地域に屆けます。これは3カ國が自由貿易及び多國間主義の維持に取り組み、開放型世界経済を構築することを意味します。
未來を展望すると、中日韓の協力は一部の問題と課題にも直面しています。3カ國は全體及び長期の利益を著眼點とし、相互尊重?信頼、互恵?ウィンウィン、相互學習?參照の原則に基づき対話と協議を強化し、歴史や領土などの敏感な問題を適切に処理する必要があります。大同につき小異を殘し、外部からの干渉を排除し、豊富で多様な人文交流により民意の基盤を固め、より深いレベルの実務協力により各自の持続可能な発展を実現するべきです。これにより國民の幸福、地域と世界の安定?繁栄を促進するべきです。(徐梅 中國社會科學院日本研究所研究員)
「中國網日本語版(チャイナネット)」2019年12月31日