中國の王毅?國務委員兼外交部長は30日、第16回「北京―東京フォーラム」の開幕式にビデオメッセージを寄せた。王氏の発言內容は下記の通り。
私はこのほど日本と韓國の正式訪問を終えた。訪日期間中、中日雙方は両國首脳の重要共通認識の精神に基づき、未來を見據え、新時代の要求に合致する中日関係を著実に構築することを確認した。訪問ではさらに5つの重要共通認識と6つの具體的な成果が形成された。そのうち人員往來の「ファストトラック」が今日正式にスタートした。感染癥を背景とする操業再開の協力を加速し、経済回復を促すため重要な支えを提供するはずだ。
新型コロナウイルスにより、世界各國は人類が運命でつながる共同體であることを深く実感し、中日両國民の伝統的な友好が再び示された。我々は中國で感染癥が流行した當初、日本の各界から積極的に防疫物資を寄贈されたことを忘れない。「山川異域、風月同天」という心のこもった言葉は、ウイルスと悪戦苦闘する人々にぬくもりをもたらした。日本で感染が発生すると、中國人民もわが事のように感じ、相応の贈答をした。これは2008年の中國の汶川大地震、2011年の東日本大震災の際の、両國人民間の相手を思いやる強い気持ちを想起させた。家に艱難あれば隣人で助け合う。我々はいつどこにいても良き隣人がどれほど重要であるかを忘れず、中日友好のため奔走?貢獻し手柄を誇らぬ両國民に感謝するだろう。
民間友好は終始、中日関係発展の重要な礎だ。しかし現在、両國の國民感情に差が生じており、これについては重視し熟慮すべきだ。中日の間には幅広い共通の利益があり、一部の矛盾と食い違いもあり、適切に把握?処理するべきだ。雙方の共通の利益について、我々はこれを絶えず拡大し輝かしいものにし、雙方を結ぶ堅固な紐帯にするべきだ。食い違いと敏感な問題について、我々はこれを適切な位置に置き、建設的に管理するべきだ。相手國の內政問題については、相互尊重を堅持し、近隣としての理解と包容を示すべきだ。
情報化とスマート化の新時代において、大衆とソーシャルメディアは両國民の相互認識と感情交流に重要な力を生み、特殊な責任を擔ってもいる。