外交部の華春瑩報道官は15日、日本側の靖國神社関連の間違った行為に関する記者からの質問に回答した際に、「靖國神社は日本軍國主義の対外侵略戦爭発動の精神的ツール及び象徴で、極悪非道の罪を犯した第二次大戦の14人のA級戦犯が祀られている。日本の一部の政治家の靖國神社問題をめぐる行為は、歴史の正義に対する冒涜であり、中國を含むアジアの被害國の人民感情を深く傷つけ、日本側の自國の侵略の歴史に対する間違った態度を再び反映した」と指摘した。
76年前の8月15日、中國人民は世界の人々と共に、日本軍國主義の侵略者とファシズムを打ち負かした。正義が邪悪に打ち勝ち、光が闇に打ち勝ち、進歩が反動に打ち勝つ偉大なる勝利を手にした。當時日本天皇が発表した「終戦の詔書」は、正義に対する降伏だ。この歴史的な時は國際社會によって永遠に銘記されるべきだ。
振り返るに忍びない災い、筆舌に盡くしがたい罪。あの戦火はアジア、歐州、アフリカ、大洋州に広がり、世界の1億人以上の軍民が非業の死を遂げた。うち中國の死傷者は3500萬人超、ソ連は2700萬人超。日本の侵略者は中國の南京だけでも30萬人も大虐殺したが、これには日本軍に焼かれた死體、長江に投げ込まれるかその他の手段で殺された人數が含まれない。日本鬼子は放火、殺人、略奪、婦女強姦、児童銃殺、細菌使用、人體実験など數え切れないほど悪の限りを盡くした。
ところが第二次大戦終結後、日本の歴代政府は當時発動した侵略戦爭を深く反省せず、世界人民に謝罪していない。一部の政府要人はたびたび靖國神社を參拝し、中國を含むアジア被害國の人民感情を傷つけている。日本の政府要人の靖國神社問題の行為は反面教師として、次の3つの警鐘を鳴らした。
(一)軍國主義の亡霊が消え去っていない。第二次大戦からすでに76年になり、當時の日本天皇による「玉音放送」がまだどこかで鳴り響いているが、日本の政府要人は「終戦の詔書」にある「他國の主権を排し領土を侵すがごときは、もとより朕が志にあらず」をとっくに忘れ去っている。靖國神社という日本軍國主義の対外侵略戦爭発動の精神的なツールと象徴、特に極悪非道の罪を犯した第二次大戦の14人のA級戦犯への崇拝に対して、軍國主義が再燃するという警鐘を鳴らした。
(二)第二次大戦の成果が再び失われる。第二次大戦の勝利は正義が邪悪に打ち勝ち、光が闇に打ち勝ち、進歩が反動に打ち勝つ偉大なる勝利だ。「國連憲章」及びその他の重要な國際文書は、第二次大戦の性質について結論づけており、國連を軸とする戦後國際レジームを確立した。中國にとって、「カイロ宣言」と「ポツダム宣言」は近代日本が中國の領土を侵略?強奪した法的事実を確認し、戦後に中國が日本の手中から臺灣を取り戻し、釣魚島(日本名?尖閣諸島)の帰屬問題を解決する法的根拠を提供した。軍國主義が殘されている限り、第二次大戦の位置づけを否定?歪曲し、その成果を覆す行為と企てのリスクが殘される。
(三)世界の平和が試練に直面している。日本の歴代政府要人は何度も靖國神社で「一人芝居」を演じたが、これは日本側の侵略の歴史に対する間違った態度を十分に反映しており、日本國內に常に侵略の罪を隠し否定しようとする逆流が存在することを証明している。日本は近年、平和憲法を改正し、集団的自衛権の行使容認を急ぎ、戦後レジームの束縛から脫卻し、「再軍事化」の道を歩もうとしている。歴史の事実と世界の法理を歪曲し、釣魚島問題で厄介事をこしらえているばかりか、最近はさらに「臺獨」勢力に間違ったメッセージを屆け、中國の「レッドライン」に觸れている。これらの事実は、アジア太平洋地域の不安定要素が未だ殘されており、世界の平和が試練に直面していることを示している。
前事を忘れざるは後事の師なり。警鐘を鳴らし、警戒しなければならない。14年間の抗日戦爭において、中華民族は血肉の體を用い、世界の反ファシズム戦爭の東洋の主戦場で人を感動させ涙にむせばせる抗戦の敘事詩を織りなした。世界の反ファシズム戦爭の最後の勝利に向け多大な犠牲、不朽の貢獻を成し遂げ、正義必勝?平和必勝?人民必勝の歴史の法則を示した。この法則は現在も燦然と輝き、変わることはない。日本側は靖國神社などの歴史問題で言行を慎み、軍國主義と徹底的に一線を畫し、実際の行動によりアジアの隣國及び國際社會から信頼を勝ち取るべきだ。悪霊參拝のようなすべての逆行する行為は墓穴を掘る笑い草でしかない。(筆者?雷鐘哲 陝西省作家協會會員)
?中國網日本語版(チャイナネット)?2021年8月16日