日本の與黨?自民黨の総裁選が29日、行われた。2回の投票を経て、前外務(wù)大臣の岸田文雄氏が當(dāng)選した。10月4日に予定されている臨時國會の首相指名選挙で次期首相に當(dāng)選する見通しだ。新華社が伝えた。
「新舊」の爭い
日本メディアは選挙前、岸田氏と河野氏の勝敗が決するのは2回目の投票と見ていた。しかし選挙前の予想と異なり、人気のある河野氏が1回目の投票でトップになれず、期待が寄せられていた地方の黨員票でも圧倒的な差をつけられなかった。岸田氏は2回目の投票で高市氏陣営の多數(shù)の議員票を集め、リードをさらに広げた。
日本で間もなく衆(zhòng)院選が行われ、來年の夏には參院選を控えていることから、自民黨の若手議員には人気のある候補(bǔ)者を支持する傾向があり、新総裁の人気により當(dāng)選する確率を上げようとした。その一方で黨內(nèi)の重鎮(zhèn)とベテラン議員は再選の自信があるため、支持者の選択では派閥の利益、人間関係、政策理念などを多めに考慮した。「異端」とされる河野氏よりも、自民黨の重鎮(zhèn)は慎重で落ち著いた、理念が黨內(nèi)の主流に近い岸田氏の方が自身の利益に合うと判斷した。
投票結(jié)果を見ても、河野氏は選挙前の各種世論調(diào)査の支持率で大幅にリードしていたが、河野氏を代表とする「革新」勢力は自民黨の派閥政治の厚い壁を破れなかったことが分かる。日本メディアは、今回の選挙からは自民黨內(nèi)の世代交代にまだ時間がかかり、重鎮(zhèn)と派閥が権力を握る能力を維持していることが見えたとした。
多くの課題
決定済みの日程に基づき、日本の國會は10月4日に首相指名選挙を行う。自民黨を中心とする連立與黨が衆(zhòng)參両院の過半數(shù)の議席數(shù)を占めていることから、岸田氏が次期首相に當(dāng)選する見込みだ。
岸田氏は就任後、多くの課題に直面する。日本の衆(zhòng)院議員の任期は10月21日で満了し、衆(zhòng)院選が11月に行われる見通しだ。岸田氏が直面する最初の試練は、自民黨を率いて衆(zhòng)院選に勝てるかだ。自民黨が衆(zhòng)院選で多くの議席を失えば、政権運営の地位を維持できたとしても、岸田氏は黨內(nèi)で信頼の危機(jī)を迎える。
施政について、岸田氏は菅義偉政権を踏まえた上で感染対策と経済回復(fù)のバランスを取らなければならない。岸田氏は総裁選で「令和版所得倍増計畫」を掲げ、分配制度の改革による貧富の格差縮小、中間層の拡大を主張した。しかし「パイ」全體の拡大が困難な狀況において、分配改革のみの景気刺激が奏功するかも問題になる。
他にも、黨內(nèi)の重鎮(zhèn)及びその他の派閥勢力との関係を適切に処理し、施政理念と政策措置が牽制と制御を受けないようにするのも、岸田氏にとって大きな課題だ。岸田氏が長期政権を?qū)g現(xiàn)するためには、多くの取り組みが必要との分析もある。上述した課題に適切に対処できなければ、岸田政権はまた短命政権になり、日本の政局も混亂が続くことになるだろう。
外交及び安保について、菅政権は米國の「インド太平洋戦略」に積極的に合わせ、周辺諸國に強(qiáng)硬な態(tài)度を示し、軍備拡張を目指した。岸田氏は総裁選で黨內(nèi)の保守勢力に迎合するため、従來の穏健路線を変え類似する主張を掲げた。しかし周辺諸國との食い違いは日本の國益に合致しない。いかに理性的な選択をするのかも岸田氏が直面する大きな難題だ。
?中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)?2021年9月30日