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福島原発のセシウム137、北極海を周り7~8年後に日本に回流

福島原発のセシウム137、北極海を周り7~8年後に日本に回流。

タグ:福島原発

発信時間:2021-11-10 10:53:58 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 日本の共同通信社の報道によると、筑波大學の青山道夫客員教授はこのほど、福島大學が主催した國際シンポジウムで、「2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故で海に流出した放射性物質セシウム137は米國西海岸に到達後に一部が北上し、太平洋最北端のベーリング海を通り、約7~8年後に日本の北東沿岸に戻った」とする研究結果を発表した。


 記事によると、2017年にベーリング海峽を越えた北極海の縁海のチュクチ海で福島原発事故で流れたセシウム137が検出された。検出されたのは微量で基準値を大幅に下回るが、青山氏は「動きから考えて既に北の北極海にも広がったと考えられる」と述べた。


 青山氏は北太平洋の761地點で表層海水を採取し、セシウム137とセシウム134の濃度を調査。共同研究や各國政府のモニタリングなどの観測データを集め、モデル計算も使い動きを分析した。北太平洋の南側を回って日本に戻るルートや、さらに日本海から津軽海峽を抜けて太平洋に戻るルートも突き止めている。


 今回の解析では、セシウム137は一部が米西海岸到達後に北上し、アラスカ半島に沿って流れ、2017年にベーリング海で1リットルあたり0.003ベクレル、チュクチ海で0.004ベクレルが検出された。 


 日本の北東北沿岸では2018年ごろから濃度が上昇し始め、2019年には1リットルあたり0.002ベクレルを超えた。日本海から太平洋側に抜ける津軽海峽のセシウム137の濃度は2017年頃をピークに減少傾向にある。


 そのため、青山氏はベーリング海からカムチャツカ半島沿いに南下し戻ってきたセシウム137が影響したと分析。また、今回の研究で「福島第1原発事故起源のセシウムについて、北太平洋全域の10年間の大きな動きが判明した」話した。


   「中國網日本語版(チャイナネット)」2021年11月10日

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