インドのジャイシャンカル外相は先日、日本を3日間訪問(wèn)し、第16回印日外相間戦略対話に出席した。日本の上川陽(yáng)子外相と會(huì)談し、さらに岸田文雄首相、菅義偉前首相、安倍昭恵夫人らを訪問(wèn)し、かつ印シンクタンク「Observer Research Foundation」が東京で開(kāi)催した「ライシナ?ダイアローグ」と日経フォーラムに出席した。

　インド國(guó)內(nèi)が間もなく大統(tǒng)領(lǐng)選挙を迎える中、インドの外相がこの時(shí)期を選び外遊するとは興味深い。これにはまず、大統(tǒng)領(lǐng)選に向け外部から気運(yùn)を高める狙いがあるかもしれない。また防衛(wèi)安全協(xié)力を強(qiáng)化し、印日関係に新たな原動(dòng)力を注ごうとしているのかもしれない。モディ氏と安倍晉三氏の政権下で、印日関係は向上と質(zhì)的変化を?qū)g現(xiàn)し、両國(guó)関係を「特別戦略的グローバル?パートナーシップ」と位置付けた。ところが2020年8月に安倍氏が退任し、その後暗殺されると、インドとの関係を発展させる日本の意欲と熱意が大幅に低下した。

　日本はインドが自國(guó)のために戦略的な力を発揮するかを疑っている。中國(guó)の「高速鉄道外交」に対抗すべく、日本は赤字覚悟でインドの高速鉄道プロジェクトを請(qǐng)け負(fù)ったが、インドは日本の新幹線方式及び技術(shù)の顔を立てていない。また日本はASEAN主導(dǎo)のメカニズムとRCEPの交渉にインドを極力抱き込み、共に中國(guó)にけん制を図ろうとしたが、インドは最終的にRCEPの交渉から離脫した。日本はこれを受け、インドにいっそう失望した。

　その失望と同時(shí)に、インド側(cè)も日本に不満を持っているようだ。ジャイシャンカル氏は7日のフォーラムで、インドというGDPが3兆5000億ドルで経済成長(zhǎng)率が7％のエコノミーには、歐米からのビジネス代表団がひっきりなしに訪れ視察するが、日本代表団の姿をほとんど見(jiàn)かけないと不満を漏らした。インドは、日本に特別な「優(yōu)待」を與えたと考えている。例えば「アクト?イースト?フォーラム」は2017年に日本のために特設(shè)された、インド北東部の相互接続プロジェクトに參加するためのフォーラムだ。インドは日本企業(yè)に対して、アンダマン?ニコバル諸島の電力などのインフラプロジェクトの建設(shè)への參加のみを認(rèn)めた。ただしこの程度のプロジェクトでは、日本のビジネス界の対印投資の熱意を掻き立てられなかった。インドはかつて日本企業(yè)に「用無(wú)しになったら捨てる」という手法を用いていたが、現(xiàn)在はこれを中國(guó)系企業(yè)に用いている。日本のビジネス界に、インド市場(chǎng)は「豚は太らせてから食え」であるという認(rèn)識(shí)を與えている。彼らはやはり「足による投票」を選び、日本政府の戦略と足並みを揃えていない。

　さらに重要なことは、日本が自國(guó)の発展の將來(lái)に焦りを抱き、インドの発展を支援する熱意を失っていることだ。2023年にGDPでドイツに抜かれると、日本はインドがいつ自國(guó)を追い抜くかを気にするようになった。逆にインドは將來(lái)的に「日獨(dú)を追い抜く」想像に浸っている。ジャイシャンカル氏は日本で、インドと中國(guó)はグローバル?パワー?シフトの重要な參加者であると気炎を上げ、中印は2075年にGDPが50兆ドルを超える唯一のエコノミーになるというゴールドマン?サックスの予測(cè)に同意した。これを背景とし、インドは半導(dǎo)體、AI、再生可能エネルギー、EVなどの新技術(shù)及び基幹技術(shù)の協(xié)力を?qū)g施する意向を日本に示している。インドが日本の焦りを無(wú)視ししていることは明らかだ。日本は質(zhì)の低い生産能力をシフトしたがっているが、インドと新技術(shù)及び基幹技術(shù)の協(xié)力を?qū)g施することには興味がない。

　両國(guó)が戦略的に一致できるのは防衛(wèi)協(xié)力のみで、その矛先は中國(guó)に向けられている。上川氏とジャイシャンカル氏の會(huì)談後の合同記者會(huì)見(jiàn)で、雙方は二國(guó)間の安全協(xié)力を拡大し、雙方の合同演習(xí)を拡大するほか國(guó)防裝備品及び技術(shù)譲渡の協(xié)力も行い、同時(shí)に宇宙やサイバーセキュリティの新たな分野への協(xié)力の拡大も模索すると発表した。

?。üP者＝林民旺?復(fù)旦大學(xué)南アジア研究センター研究員）

　?中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版(チャイナネット)?2024年3月14日