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360v360.cn |14. 09. 2024 |
持続可能な青年交流を
東京都日中友好協會副理事長 井上正順(談)
2021年末、翌年の日中國交正常化50周年を記念するイベントに必要な資料を準備するため、日中友好協會が保管している往年の會誌をめくった。その際、1984年の「日本青年3000人訪中」を報道した記事を偶然目にした。その瞬間まで、両國間でこのような大規模な青年交流があったことは知らなかった。
私は大學時代から日中の學生交流イベントの運営に攜わり、卒業後も普段の仕事のほか、日中友好協會を通じて多くの民間交流イベントを企畫し、參加してきた。交流イベントを成功させるためにどれだけの努力が必要なのか身をもって痛感しているので、あの記事を読んで思ったのは、これだけ多い人數の訪中を完遂させるために運営側が大変苦労したに違いないし、また両國青年の交流に対する高い熱意と両國政府の青年交流事業に対する重視も欠かせない、ということだった。
40年前と比べて、現在の世界情勢、両國関係、人々の生活狀態は大きく変化している。一方変わらないのは、互いのことを理解したい若者の意欲と青少年交流を積極的に推進したい政府の決意だ。この変わらない精神をいかに受け継ぎ、時代の新しい特徴に応じて新しい交流內容と形を企畫するかが、両國の青年交流が直面する課題となっている。
40年前は相手國に行き交流するだけで良い効果を得られたが、今の時代では若者が情報を入手するルートの多様化に伴い、人々はもはや表面的なコミュニケーションに満足せず、深さと実際の効果を追求するようになった。ここ數年の経験として、テーマを設けず、単に友達をつくって言語を學ぶことを目的とする交流イベントに參加を申し込む若者の數は非常に少なくなった。
青年交流はテーマを明確にし、異なるグループの特徴に合わせて內容を細分化するだけでなく、潛在力を引き出して持続可能な発展を実現しなければならない。青年交流を含める民間交流は、ボランティアの無償活動だけを頼りに発展を図るのは不健全だと私はずっと考えていた。
このため、私は最近、北京のいくつかの大學と打ち合わせして、體験型週末留學の可能性を模索している。現在の留學は基本的に1年あるいは半年、最短でも2週間滯在する。今の忙しい若者が自分と合っていない學校を選んでしまったら相當の時間コストを払うことになる。私の企畫は、三連休が多い日本のメリットを生かして、若者たちに週末留學を體験させることだ。體験者は金曜日の放課後または退勤後に飛行機で北京に來て、週末に學校の授業とキャンパス生活を體験したり、市內の観光スポットを見學したりして、月曜日に學校で半日授業を受けてから帰國する。3日間の日程で留學生活をコンパクトに體験することができる。
総合的に考えた後、母校「北京語言大學」と協力し、このモデルをテスト的に実施しようと決めた。もしうまく運営できれば、若者がより効率的に自分に適した判斷を下せるだけではなく、事業で上げた利益も両國の青年交流に還元できるので、青年交流の未來の発展にとって有益な試みになるだろう。 (王朝陽=聞き手?構成)
「人民中國」 2024年9月14日