(2)市場の活力喚起を中心に、改革開放にいっそう力を注いだ。われわれは「ばらまき」型の強い景気刺激策をとらず、構造的改革を持続的に推し進めた。「行政簡素化と権限委譲」、「緩和と管理の結合」、「サービスの最適化」改革を踏み込んで推進した。311の行政審査?認可事項を撤廃または委譲し、123の職業資格許可?認定事項を撤廃し、非行政許可審査?認可(行政許可法の枠外の行政審査?認可)を完全に廃止した。工商登記(商業登記)に必要だった事前審査?認可事項の85%を見直し、「三証合一、一照(ライセンス)一碼(コード)(工商営業許可証、組織?機関コード証、稅務登記証を一本化し、一つの営業許可証、一つの社會信用コードに統一すること)」を全面的に実施した。事中?事後の監督管理を強化し、公共サービスのプロセスを改善した。手続きが一段と簡単になり、社會全體において大衆と企業の起業?革新の意欲が日々高まっている。
財政?租稅と金融などの重點改革を踏み込んで推し進めた。中央から地方への特別移転支出の項目が3分の1削減され、一般的移転支出の規模が増した。「営業稅から付加価値稅への切り替え」が著実に進められ、資源稅の従価課稅の適用枠が広がった。預金金利の上限規制を撤廃し、預金保険制度を導入し、人民元のクロスボーダー決済システムを確立した。価格改革がいっそう強化され、中央政府の価格決定項目が80%、地方政府の価格決定項目が半分以上も減った。國有企業?農村?投融資?エコ文明などの分野の改革も整然と推し進められ、改革の全面的深化の効果がはっきりと現れてきている。
開放による改革?発展の促進を堅持した。対外貿易の安定化に努め、輸出割戻し稅分擔の仕組みを見直し、輸出入段階での料金徴収を整理?規範化し、貿易円滑化の水準を高め、輸出構造の好ましい変化をもたらした。外商投資(外國企業?外國投資家からの投資)の制限條目が半分に減り、屆出制に基づく管理が95%以上のケースで実施され、実質外資利用額が5.6%増の1263億ドルとなった。非金融分野の対外直接投資額は14.7%増の1180億ドルであった。上海自由貿易試験區の経験を広め、広東自由貿易試験區、天津自由貿易試験區、福建自由貿易試験區を新設した。人民元が國際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)通貨バスケット入りした。アジアインフラ投資銀行(AIIB)が正式に設立され、シルクロード基金が運営を開始した。中韓自由貿易協定(FTA)と中豪FTAを締結し、中國?ASEAN自由貿易地域(ACFTA)のアップグレード交渉の成果たる「議定書」に調印した。「一帯(ベルト)一路(ロード)(シルクロード経済ベルトと21世紀?海のシルクロード)」建設の成果が現れ、生産能力をめぐる國際協力のペースが上がり、高速鉄道や原子力発電など中國製設備の海外進出に大きな進展があった。