ネイチャー誌(電子版)は、論文「肝硬変における腸內細菌の変化」を掲載した。浙江大學醫學院付屬第一病院の研究チームは、肝硬変と腸內細菌および微生物との関係に関する分析?研究を初実施し、腸內細菌の変化の面から肝硬変の発癥?発展のメカニズムを解明し、漢民族の健康なボランティアと肝硬変患者の腸內細菌の構造および機能?成分的特徴を把握し、腸內細菌と肝硬変の秘密を明らかにした。
同論文の著者であり、同病院の伝染病診斷治療國家重點実験室長、感染癥疾病診斷治療共同革新センター長の李蘭娟氏が率いる研究チームは、中國人の腸內細菌のサンプル181件(中國人肝硬変患者の糞便のサンプルが98件、健康な中國人ボランティアの糞便のサンプルが83件)を収集し、肝硬変の腸內細菌の測定と分析を進めた。
これを踏まえた上で、研究チームは世界初の肝硬変腸內細菌遺伝子データを形成した。これらのデータには269萬個の遺伝子が存在し、そのうち36.1%を占める97萬個は初めて発見された遺伝子だ。歐州?米國?中國の糖尿病患者の遺伝子データと比較したところ、肝臓病遺伝子データに79萬個の獨特な遺伝子があることが分かった。
研究者は、「肝硬変患者は、ある腸內細菌が健康な人と比べ極端に少なく、數種類の細菌は多めとなっていた」と述べた。
研究者は、肝硬変患者の口腔細菌は腸內に入るが、健康な人にはこの現象が見られないことを初めて発見した。これは肝硬変の発癥?発展に重要な影響を及ぼしている可能性がある。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年8月1日