世界の留學市場の動向を一言で表現するとすれば、2020年は「低迷」、2021年は「回復」だろう。新型コロナウイルス流行當初のパニックと混亂を経て、主要留學目的國でのワクチンの大規模接種が進むにつれ、各大學は今學期から學校を開放し、留學生のオフラインでの入學テストもほぼ再開された。コロナ流行でリズムを崩された世界は再び動き出している。
中國の海外留學生は大學院生が多く、彼らは未來の中國社會の中堅力にもなる。10月17日、留學支援機関の啓徳教育は『2021中國學生研究生留學白書』(以下、『白書』を発表し、啓徳教育のここ4年のユーザーデータをもとに、関連機関の公式データを組み合わせ、中國人留學生の全體狀況、留學プラン、就職展望などを整理?分析した。
國際教育研究所(IIE)のデータによると、2020年、計560萬人の學生が世界範囲で高等教育段階を學んだ。中國人留學生が多い上位10カ國は米國、オーストラリア、イギリス、カナダ、日本、ドイツ、ロシア、フランス、ニュージーランド、オランダ。
現在、米國は中國人留學生が最も多い國だが、中米関係の緊迫狀態が続き、米國のビザ政策が不安定なことから、その數は2019/2020年の47萬人から2020/2021年は37萬人に減少し、2021新學年の中國人學生の米國留學申請者數も前年比で18%減少した。中國人學生にとって、米國の留學目的國としての魅力は年々低下している。
同時に、イギリスは3年連続で米國を超え、中國人留學生が行きたい「第一候補」となっている。イギリス高等教育統計局(HESA)のデータによると、2018/2019學年の中國大陸からのイギリス留學生は過去最多を記録し、12萬3000人を超えた。イギリスのUCAS(Universities and Colleges Admissions Service)のデータによると、2020年6月30日時點で、米國の大學本科に出願した中國大陸の學生數は2019年同期より23%増加した。
日本やドイツなどに行く留學生と留學予備生は前年より大幅に増加している。留學予備生にとって、日本とドイツは比較的安定し秩序的、安全であり、さらに高等教育の質も高いことから人気は大幅に高まっている。日本學生支援機構(JASSO)のデータによると、2019年の中國大陸からの日本留學生は12萬人を超え、日本の留學生數の約40%占めて最多となった。
ドイツは「全民教育」を提唱し、公立大學を無償化し、中國人留學生から人気を集めている。ドイツ學術交流會(DAAD)とドイツ大學科學研究センター(DZHW)が発表した『世界に開かれた科學2020』報告によると、ドイツで學ぶ中國人留學生は2012年の2萬3883人から2019年には3萬9871人になり、年平均で8.4%増加した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2021年10月21日