答 1978年以來、中國経済は急成長を続けており、科學技術體制の改革も重要な成果を上げているが、多くの分野で依然として核心的な競爭力に欠けている。例えば國産乗用車は自動車製造の10%しか占めておらず、97%の化學薬品は依然として模倣したものであり、醫療機器や設備も大量に輸入する必要がある。科學技術の創造革新能力と創造革新型國家の建設の必要性との間にはまだかなり大きな差がある。 科學技術機関が情報やバイオテクノロジー、新素材、エネルギー、資源環境、近代的製造業の6大分野に関して行った調査によると、現在、科學技術の総體的な研究開発水準は先進國に比べておよそ5年遅れており、大半の大規模工事では、先進國より10年以上も遅れているという。こうした格差は重點技術の自主開発率が低い、外國への技術依存度が高い、発明特許の件數が少ない、科學技術創造革新能力がかなり弱いといった面に表れている。49の主要國の中で、中國の科學技術創造革新能力は第28位で、中等水準にある。 世界の経験が示すように、1人平均GDPが1000~3000ドルの発展段階では、経済と社會の構造変化は最も大きく、従來の生産要素が経済成長に果たす貢獻は逓減の傾向を呈し、技術の創造革新がますます重要になってくるといわれる。現在の中國はこの段階にあるが、科學技術の創造革新総合指標ではすでに1人平均GDPが3000~5000ドルの國の水準に相當する。また、半世紀の積蓄とくにここ20年來の経済と社會、科學技術の急速な発展によって、中國にはすでに比較的完備した學問の枠組みが確立されて、一部の最先端科學、交差科學の分野では世界的に大きな影響力をもつ成果を上げており、自主創造革新能力をある程度備えるまでになった。 中國は古代、科學技術文明で輝かしい成果を上げた。羅針盤や製紙技術、印刷技術、火薬をはじめとする數多くの発明は世界史と科學技術の発展に重要な貢獻を果たした。創造革新型國家を建設するために、20年までの科學技術発展総合目標を打ち出した。即ちGDPに占める社會全體の研究開発への資金投入率を2.5%以上に高め、科學技術進歩の貢獻率を60%以上に高めるとともに、外國への技術依存度を30%以下に引き下げ、中國人の特許発明の年間授與量と國際科學論文の引用數を世界の5位以內に引き上げることで、創造革新型國家に仲間入りし、今世紀半ばには世界の科學技術強國にするための良好な基礎を築くというものだ。 もちろん、中國が自主的創造革新を強調するのは、門戸を閉じてやるというものではなく、また技術導入を排斥することでもなく、技術の導入を土臺にして吸収し、消化することでさらに創造革新を行うというものである。中國にとって経済発展を促進し、社會の調和を実現して、創造革新型國家を真に築き上げることは、この世代の人びとが負わなければならない歴史的責任であり、子孫や後代に対する厳粛なる確約でもある。 ? 「チャイナネット」2008年3月 ? |