深セン「無盡の愛記念網」は、オンライン供養サイトだ。同サイトの韓凱?営業総監によると、ユーザーは同サイトで、供花、マッチ、線香、湯飲み、杯などをマウスで取り出し、花を供え、ロウソクをともし、線香をたき、お茶やお花を供えることができる。また、オプションで霊園の背景と墓碑などを選ぶことも可能だ。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
中國の習慣では、清明節(二十四節気の1つで、新暦の4月5日前後)あるいは故人の誕生日?命日など重要な日に、先祖のお墓に參り、酒、食べ物、果物類をお供えして、慰霊用の紙銭(あの世で通用するお金)を燃やして弔う。
しかし、先祖に対する供養は、形骸化した風習やむやみな浪費の言い訳ともなっている。調査によると、北京市民が毎年、清明節の供養や墓參りに費やす費用は1億元近くにのぼるという。哈爾濱(ハルビン)市民は1世帯あたり50元を清明節に使う。このほか、屋外で燃やす紙銭や慰霊の爆竹は、火災の原因となる危険や環境汚染をもたらす恐れがある。
中國で最も早いオンライン供養サイトは1990年代末に誕生したが、當時はコンピュータ技術が未発達で、ネット通信容量が少なく、インターネットユーザー數が少なく、ユーザーのハードウエア環境が良くなかったなどの原因から、成長はかなり遅かった。コンピュータネットワーク技術がここ數年発展するにつれ、オンライン供養も急激に伸びている。國內のオンライン供養サイトは現在、約30サイトある。
「人民網日本語版」2007年4月3日