中國で最近発表された『中産家庭幸福白書』によると、幸福指數(shù)が高かったのは江蘇省、四川省、福建省、重慶市の4つの地域に住む人たちで、調(diào)査対象者の半數(shù)近くが家庭生活に満足していると答えた。しかし経済が発達(dá)している深セン市や北京市、上海市、浙江省に住む人たちの幸福指數(shù)は最低だった。
全國レベルより低い深センの幸福指數(shù)
この白書は、全國10都市、20歳から40歳までの約7萬人の中レベルの収入の市民を?qū)澫螭藢g施した「中國の中産階級家庭の幸福指數(shù)調(diào)査」の結(jié)果で、年収は5萬元以上を基準(zhǔn)にしている。
調(diào)査によると、幸福だと感じる人が多いのは、年間収入では11萬元から20萬元、年齢では30歳から35歳までの人たちで、中都市に住む人たちの幸福感のほうが、北京や上海のような大都市より強かった。深センなどの大都市の人たちの幸福感の平均指數(shù)は全國レベルを下回っている。
また調(diào)査対象者は、家庭の幸福に影響を及ぼす最も重要な要素は、健康や心の知能指數(shù)、財力、家庭の責(zé)任など社會環(huán)境だと答えた。その他にも家族どうしの交流は家庭の幸福を守る重要な要素で、大都市の人たちの幸福感を引き下げる理由は、家族と一緒の時間が少ないことだった。
心を病む人が一番多いのも深セン
深セン市に住む人たちの不幸感は様々な場所に表れている。あるバーの経営者は、「中國の5つの都市でバーを経営したことがあるが、深セン市の人たちがバーに來る目的は他の都市の人と違い、ストレスや不満を発散して、ただ酔うことだけを求めている」と話す。
深セン市精神疾病流行病の調(diào)査チームが數(shù)年前に全市民に対して行った調(diào)査は驚くべきものだった。それは5人に1人が精神病にかかるという21.19%の高い數(shù)値で、10年前の4.4倍にもなった。
深セン市康寧病院の副院長で精神衛(wèi)生センターの楊洪副主任は「ここ數(shù)年、他の地域の調(diào)査と比べてみると、深セン市に住む人の精神病を患う割合と発病率は全國トップで、経済が発達(dá)している浙江省は17%だった。私たちの病院に設(shè)置されている心のホットラインには、毎日40件余りの電話がかかってくるが、その多くが若者や高學(xué)歴、高収入の人たちだ。また毎年の自殺者は2000人に達(dá)し、交通事故の死亡者數(shù)を越え、全國的に見ても非常に多い」と話す。
そして楊洪副院長はこう続ける。「仕事のストレスが増え、生活リズムも速い。また深セン市の家族間の感情は希薄で、ほかの都市よりも『家』の概念が弱まっている。そのため多くの人が精神的なストレスに関して家族の慰めを受けることができず、気を晴らす場所もどこにもない。また住宅ローンや子どもたちも大きなストレスになっている」
「チャイナネット」 2010年3月17日