漢江鉄橋水域で、12日午前10時ごろ、大學三年生の王●(●=王へんに路)瑤さんはすべて紙を原料とする小船に乗って、全力でオールを漕ぎ、10數分後、漢江の橫斷に成功した。
王●瑤さんは武漢商業服務學院體育學部競馬専門學科の學生だ。12日午前10時、王さんは救命胴衣を身につけて、オールを手に漢江鉄橋の800メートル上流で自家製の紙船を水に浮かべ、2隻のカヌーがその左右両側に護衛船としてついた。漢江の水流は毎秒約2メートルで、「紙船」が流れに沿って下る中、王さんは懸命にオールを漕いで紙船の方向をコントロールし、10分ほど後、鉄橋下流200メートルの地點で無事川岸に到著し、漢江橫斷に成功した。
紙の船を作ろうとした動機について王さんは、「今年5月から7月、湖北省體育局の水上管理運動センターで実習をした。実習期間中に中國ブランチドリフトチームの最初の長江ラフティングチームの一人宋元清氏と知り合い、彼の活力に感動させられたことだ」と述べた。王さんは、紙コップは水を通さないのだから、紙で船が作れないわけはないと思い、さらに重要なことは、紙の船を作ることは環境保護の発揚にもなり、低炭素の理念でもある、と考えた。夏休みが始まり、學校の宿舎に閉じこもって船を作ることに専念し、1週間後、長さ1.9メートル、幅1.2メートル、重さ45キロの「紙船」が出來上がり、後宮湖でテスト進水に成功した。
「紙船」の竜骨(キール)は、トイレットペーパーの芯で作り、防水のために、糊と膠を幾重にも重ねて4層の隔水層を作った。「紙船」の主船體には防水機能の強いクラフト紙を用いたが、しかし、どのようにしても「紙船」は水で分解されることは避けられない。王さんは、「漢江の橫斷は、実際は時間との競爭だった」と述べた。
「人民網日本語版」2010年9月13日