日本新聞網の報道によると、福島県相馬市のある酪農家が「原発で全てを失った」と遺書を殘し首をつって自殺したという。
福島県警14日の発表によると、この50歳の酪農家は今月11日、自宅で首をつって自殺した。遺書には、今回の原発さえなければこんな人生にならなった、仕事をする気力をなくした、殘った酪農家は原発に負けないでとあったという。
この男性は父親からこの牧場を譲り受けた。東日本大震災と福島第一原発事故の後、相馬市は福島第一原発から20キロメートル圏外にあるものの、原発西北部で風の影響を受けやすく、相馬市の放射線量は他の地域より高く、牛乳から標準を超えた放射性ヨードが発見されていた。この男性の飼育場の牛乳は販売禁止処分となり、毎日乳を搾っては捨てていた。精神的、経済的にも打撃は大きかった。 6月初旬に30頭の乳牛を処理せざるを得なくなり、自らも自殺した。
友人によれば、相馬市は避難地域でないため、市民も乳牛も東京電力會社の経済補助(一戸ごとに300萬円)を受けることはできなかった。このことがこの酪農家に與えた影響は否めない。自殺前の數日、彼は友人に繰り返しいっていたという。「原発で全て失くした」
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年6月15日