2月22日、江蘇省社會科學連合會副主席、江蘇省歴史學會會長、揚州大學副學長の周新國教授は、中國侵略日本軍南京大虐殺遇難同胞記念館で「口述歴史研究についてのいくつかの問題」と題して學術報告を行った。これは記念館の2012年「歴史と未來」公益文化教室の第一回講義である。報告會によると、現在、南京大虐殺の生存者は200人しかおらず、しかも平均年齢が80歳を超えたことをうけ、口述で歴史を保存するのは非常に難しい。そのため、侵略日本軍南京大虐殺歴史研究會は、口述歴史分會を設立する準備をし、歴史資料を保護することにした。
生存者は日本軍が侵略し、南京大虐殺を行った歴史事実を目撃した「生き証人」である。しかし、時間の経過に従い、ここ數年で多くの人が亡くなり、現在ではたった200人余りしか殘っておらず、平均年齢も80歳を超えた。これを歴史學者は懸念に思っているという。緊急救助的に「生き証人」を保存することがますます切実に必要だと研究者は感じている。記念館館長によると、これまで記念館では、生存者の録音、動畫、拇印、足跡などを殘し、彼らの証言も出版している。150余りの歴史証人証言について、司法公証を行っているが、依然として不足している。
この情況に直面し、南京大虐殺生存者口述歴史分會の設立の必要性は十分にある。口述歴史分會は設立後、専門に専門家グループを編成し、國際口述歴史の規範や基準にのっとり、生存者の口述資料に緊急的な整理を行う予定だ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年2月23日