アテネ五輪の重量挙げ男子69kg級の銀メダリストである韓國の李培永選手が8月12日、北京五輪の重量挙げ男子69kg級の決勝で失敗した。それでもバーベルは最後まで握っていた。中國の観衆は熱い拍手で応じた。李選手は1回目のトライアルでけがをしたことで、メダルを逃した。
五輪競技場では観衆は選手の勝利に歓呼したが、同様に健闘した選手、あきらめずに最後まで踏ん張り通した選手を拍手で応援した。金メダリストの輝きは忘れがたいものだが、けがをした勇士、揺るぎない信念をもつ選手も永遠に人々の記憶に留められるだろう。われわれは勝利選手を誇らしく思うと同時に、敗退選手に喝采を送ろう。五輪競技場には失敗者はいない。それこそがオリンピック精神だ。
「北京週報日本語版」2008年8月19日 |