「中國の天眼」といわれる國の重要な科學技術(shù)インフラである直徑500メートルの球面電波望遠鏡(略稱FAST)が11日、國の検証を終え、正式に運用が始まった。
FASTは、貴州省の天然カルストの巨大な窪地を利用して世界最大の電波望遠鏡を建設(shè)するという南仁東氏を代表とする天文學者らが90年代に打ち出した構(gòu)想。5年半の歳月を経てチームは、超巨大サイズ、超高精度といった技術(shù)的難題を克服、計畫通りクオリティの高い任務(wù)を遂行し、2016年9月25日に起動、調(diào)整段階に入った。
世界的には従來の大型電波望遠鏡の調(diào)整は一般的に少なくとも4年はかかるとされる。しかもFASTは受信面積が巨大なため、その構(gòu)造やシステムはより複雑になっている。チームは2年にわたる緊迫した調(diào)整作業(yè)により、追跡、ドリフトスキャン、モーションスキャンなど複數(shù)の観測モデルを?qū)g現(xiàn)、多くの重要指標で予想を上回った。2019年4月に技術(shù)検証を終え、國內(nèi)の天文學者に試験的に開放された。FASTの試験運用後、設(shè)備の稼働は安定しており、その感度は直徑が世界2の電波望遠鏡の2.5倍以上。中國が建造した電波望遠鏡が初めて主要性能でトップになった。また、FASTは調(diào)整段階で価値ある科學データを取得し、段階的な科學的成果を上げた。
國家検収委員會によると、FASTプロジェクトは獨自のイノベーションを數(shù)多く実現(xiàn)、中國の電波天文に関する研究と技術(shù)の水準を大幅に引き上げ、関連産業(yè)の技術(shù)革新と発展を促し、大きな社會効果をもたらした。FASTの総合的な性能は世界最先端で、中國の天文學が重大な獨創(chuàng)的発展を?qū)g現(xiàn)するうえで重要な意義がある。
中國科學院院長で、黨組書記の白春禮氏は「FASTはまったく新しい設(shè)計理念を採用、建造場所に貴州省のカルストの窪地を利用し、大型望遠鏡の建造における新たなモデルを打ち立てた。FASTは世界最大口徑の電波望遠鏡として、獨自のイノベーションを數(shù)多く実現(xiàn)し、中國の関連學科、関連分野?産業(yè)の技術(shù)水準と獨自の革新力を大幅に引き上げた」と言及。
性能の向上に伴い、FASTはそのポテンシャルを徐々に発揮しつつある。これまでに146個の高品質(zhì)パルサー候補天體を探査し、うち102個はすでに認証された。さらに偏光校正を?qū)g現(xiàn)し、革新的な方法で銀河系惑星間磁場を探査。その高感度により今後3~5年で低周波重力波探査、高速電波バーストの起源、星間分子など最先端の方向で突破口を見出す可能性がある。
國家天文臺は國內(nèi)外の専門家を積極的に募り、いかにFASTの優(yōu)れた性能を生かし、國內(nèi)外での開放?共有を強化し、大きな成果を生み出す後押しをし、世界の科學技術(shù)の高峰に上りつめるかを研究している。