北京市の王岐山市長は15日午後、共産黨第17回黨大會北京代表団の討論會の席上、北京市政の業績と問題について述べた。
北京市では昨年から、市內の交通渋滯を解消するため、公共交通機関の乗車料金の値下げを行ってきた。10月には地下鉄5號線の開通を契機として地下鉄運賃の大幅値下げを斷行した。公聴會での好評が示すように、公共交通機関の主導化をはかる市政府の政策は、市民の幅広い支持を得ている。しかし地下鉄では運賃値下げの結果、乗客數が46%も増加し、運送能力を超えてしまっている現狀だ。王市長も「交通問題には本當に頭を痛めている」と吐露した。
交通以外の問題については、王市長は十分な自信を持っている。かねての懸案であった土地を失った農民への補助問題も、すでに基本的な解決を得た。政府の財政支出によって北京の山林地區に山林保護?道路保全?水源保護などの仕事を作り出し、土地を失った農民16萬人の就業問題を解決した。教育問題に関しても北京市は満足できる解答を出したという。北京市では義務教育段階における「借読費(戸籍地以外の場所で就學する際に必要な経費)」の廃止によって、出稼ぎ労働者の子女の教育問題を基本的に解決し、義務教育の均衡発展を推進した。
「人民網日本語版」2007年10月16日