このほど、中央國家機関代表団の「江沢民同志第16回共産黨大會(16大)報告の討論會」で、唐家璇外交部長は、自分自身の外交活動の経験から感想を語り、中國の特色をもった社會主義強國の地位が、すでに國際的に認知されたと述べた。 唐外交部長はあいさつの後、この13年で國際環境が激変し、中國の「現代化建設」が大きく進んだと切り出し、以下のように語った。外交面では、江沢民同志を中心とする第3世代の指導者が、中國の主権、民族的利益を保ち、中國人民の根本的利益及び世界人民の利益を守ることを出発點に、時代の前線に立ち、中國外交を引っ張り、チャンスをつかみ、様々な挑戦に立ち向かった。 また、「中國の國際的地位の飛躍的上昇は、中國の國際社會での影響力拡大を意味する」との「江沢民同志16大報告」の內容を紹介し、13年の外交活動を適切に総括していると意見を述べた。そして、「我が國と外交関係のある國は、この5年で137カ國から165カ國に増えた。この過程で、臺灣當局は『一つの中國、一つの臺灣』のような様々な手段を使い、いわゆる「國際空間」を拡大しようとしてきたが、逆に私たちと外交関係を結ぶ國は増えた」と語った。 唐外交部長は続けて、中國はここ數年、中央政府の指導のもと、國際社會に、「平和、協力、発展」の旗印を掲げてきた。この方針は、各國の人びとから広く支持されていると述べた。 「なぜ、このような旗印を掲げる必要があるのか? これは、共産黨中央及び江沢民同志の現代社會の特徴分析と切っても切れない関係がある」と続け、さらに、鄧小平同志は、かつて世界には二大問題があると指摘したと述べた。一つは平和問題で、もう一つは発展の問題である。江沢民同志も同様の內容を強調し、現代社會の二大問題も平和と発展であり、これらは、反覇権主義、反強権政治などの重要な內容も含んでいると指摘している。 唐外交部長は、過去13年間の中國外交の歴史を3つの段階にわけることができると語る。 第一段階は、共産黨の第13期四中全會の召集から1993年までで、國際社會には反中の風潮があり、中國は各種の刺激や制裁を受けていた。そんな環境下、江沢民同志を中心とする第3世代の指導者は、冷靜に局面を打開し、國內改革を進めるための環境を作り上げていった。 第二段階は、1994年から1997年の第15回共産黨大會(15大)の召集までで、チャンスをつかみ、積極的に我が國の國際環境を改善することに重點が置かれた。善隣外交を進めたことで中國を取り巻く環境が大きく変わっただけでなく、安定的な協力関係が生まれ始め、西側各國との関係改善も進んだ。 第三段階は、15大召集後の5年間である。この期間には、過去にないほど外交活動が活発になり、「中國の特色をもった社會主義」が國際的に認知され、さらなる発展に向けて、より有利な國際環境を作り上げた。 この5年の外交成果について、唐外交部長は、流れるように例を挙げた。それらは、アジア金融危機、南アジアの核問題、コソボ問題、米國同時多発テロなどの問題に適切に対応してきたことであり、また、中央政府及び江沢民主席の直接指導のもと、反テロ対策では時を移さず一連の協力を行い、米國との関係を改善させてきたことなどである。そして今年秋の江主席の訪米成功は、中米関係をさらに発展させ、中國の全方位外交の新方針を打ち出し、周辺諸國との関係もより安定した。そのほか、経済外交にも力を入れ、地域間協力も推し進めている。 唐外交部長は最後にこう述べた。16大報告の第9部分は、8つの主張を提出している。それらは、今後の外交活動の重要な根拠として、新情勢下での新世紀の外交を展開するために、理論上及び実踐上の新課題及び新要求として提出されたものである。 「チャイナネット」2002年12月3日
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