國務院の溫家寶総理は14日午後、北京の人民大會堂で行われた第10期全國人民代表大會第2回會議の閉會後の記者會見で、米AP通信の記者が「1989年に起きた事件を愛國的行動として表明してほしいとさきごろ手紙でアピールした人々がいる。中國政府はこれらの人々の強い関心にどんな立場を取るのか。1989年に起きた事件を愛國的行動と表明するか」と質問したのに対し、次のように答えた。 前世紀80年代末から90年代初めにかけて、ソ連崩壊や東歐の変革があり、中國でも深刻な政治の嵐が起きた。中國共産黨と國家の命運を決める重大な歴史的関門で、黨中央は全黨員と全國民を強い拠り所にして、1978年の第11期第3回中央委員會全體會議(第11期三中全會)以來の路線の不動を堅持し、中國の改革解放という大局の安定に成功し、中國の特色ある社會主義という偉大な事業を守った。 15年が過ぎた。中國の改革開放と社會主義現代化建設が大きな成果を得たことは、誰の目にも明らかだ。われわれがこのように大きな成果を得ることができた重要な要因の一つは、黨の団結と統一を維持し、社會と政治の安定を守ったからだ。今世紀初頭の20年は中國が発展する一つの重要な戦略的チャンスの時期である。われわれは全身全霊をかけて國家建設を進め、一心不亂に発展を図る必要がある。このチャンスを逃してはならない。もし安定した社會環境をあと20年ないし50年與えられれば、中國は必ず、さらに強大に発展するだろう。このため、団結と安定は確かに何よりも重要であり、國務院総理として私が最も注目する問題でもある。 「人民網日本語版」2004年3月15日 |