中國の溫家寶総理は北京で14日、「大陸と接しているという地理的な優位性を生かして、金融、運輸、貿易の國際ハブとしての地位を引き続き維持することを、香港に期待する」と述べた。
これは、第十一期全人代會議第三回會議の閉會後に行なわれた記者會見で述べられたものである。溫総理は「大陸部の大きな市場と急速な経済成長は、香港経済を牽引する潛在力となる。香港は珠江デルタ地域との協力をより強化しながら、比較優位を持つ産業、とりわけ、サービス業をを発展させるべきだ」と述べた。その上で、「『第12次5カ年計畫』は経済分野における香港と大陸、とりわけ、珠江デルタ地域と密接な協力関係を構築することを考えている。その際、香港各界から広く意見を求めるつもりだ」と示した。
また、溫総理は「香港各界の代表は、國民生活の改善と教育の発展を重視し、一致団結して香港の安定と繁栄を維持すべきだ」と呼びかけ、「香港は今後も経済面では大きな成長を遂げ、政治面では『基本法』の規定を踏まえ、民主政治を順調に発展させていくだろう」との考えを示した。
「中國國際放送局 日本語版」より 2010年3月14日