「世界最大の議會」の會場である人民大會堂は先週末、中國への世界の注目を擔(dān)う重要な支點(diǎn)となった。溫家寶総理がここで5日に行った政府活動報(bào)告について、日本メデイアは「全世界を聴衆(zhòng)とする國情報(bào)告」と表現(xiàn)した。報(bào)告で示される中國のビジョンについて、世界各國が知ろうとしているからだ。毎年「過去を総括し、未來を展望する」こうした活動報(bào)告は多くの國が行っているが、國際世論の注目を常に集めるのは、やはり中米のような大國のようだ。いくつかの歐米メディアは6日、米大統(tǒng)領(lǐng)の一般教書演説と中國の政府活動報(bào)告を比較した。経済成長の過程で直面する問題を率直に認(rèn)めている點(diǎn)が、今年の「中國版一般教書演説」の大きな特徴だと指摘する人もいる。韓國人學(xué)者の李東鉄氏は6日「世界が両會に注目するのは、外國にとってそれが『中國が何を考えており、何をするか』を知る重要な窓口であり、中國首相の政府活動報(bào)告は中國の將來についてより精確に述べているからだ」と指摘した。人民日報(bào)系の國際情報(bào)紙「環(huán)球時(shí)報(bào)」が伝えた。

■外國メディア、「中國版一般教書演説」に注目

「世界最大規(guī)模の議會が本日開幕した」----。ベルギーのRTLラジオは第11期全人代?第4回會議の開幕をこのように報(bào)じた。「北京の春の重大な政治日程」である両會について、外國メディアはいつも斬新な表現(xiàn)を編み出すようだ。溫家寶総理が政府活動報(bào)告によって全人代會議の序幕を開くと、ロイター通信は「溫家寶首相が世界に示したのは『中國版一般教書演説』だ」と報(bào)じた。國際アナリストからは「中國首相の政府活動報(bào)告と米大統(tǒng)領(lǐng)の一般教書演説の共通點(diǎn)は、過去1年間の政府活動を総括すると同時(shí)に、將來の青寫真を描き出すことにある」との聲も上がる。

一方、英紙「フィナンシャル?タイムズ」は、両國が今年示した青寫真は大きく異なると指摘する。5日付同紙は「オバマ米大統(tǒng)領(lǐng)が1月の一般教書演説で強(qiáng)調(diào)したのは、中印の臺頭によって米國がスプートニク（ソ連初の人工衛(wèi)星）の時(shí)を迎え、高校生の成績からマクロ経済管理まで、各レベルで中國の示す優(yōu)勢に米國の多くの學(xué)者が焦っているというものだった。だが溫家寶首相が政府活動報(bào)告で強(qiáng)調(diào)したのは中國の直面する重大な試練だ。溫首相は『中國の発展において不均衡、不協(xié)調(diào)、持続不可能という問題が依然際立っていることを、われわれははっきりと認(rèn)識している』と述べた」と報(bào)じている。