南アジア諸國を歴訪している中國の溫家寶國務院総理は8日午後、スリランカ大統領官邸で、同國のクマラトゥンガ大統領と會談した。両首脳は中國?スリランカ友好協力の得た進展と成果に満足の意を表すとともに、両國関係発展の將來に自信を深め、両國の伝統的な友好と協力関係を絶えず推進するために引き続き共に力を盡くすことを確認した。
クマラトゥンガ大統領は「スリランカ?中國人民の友好交流は千年の歴史を有している。特に20世紀の1950年代に両國が國交を樹立した後、両國関係は日増しに密接になり、協力の成果は大きい。スリランカ政府と國民は溫総理の來訪を熱烈に歓迎する。今回の訪問が両國の友好協力の発展を強力に推進する深く信じている」と語った。さらに大統領は「一つの中國」政策の遂行堅持を重ねて表明するとともに、中國全國人民代表大會で成立した「反國家分裂法」と中國による領土保全の維持のためのあらゆる努力を支持した。また、大統領は「中國がインド洋大津波で被災したスリランカにタイムリーな援助を提供してくれたことに感謝する。中國人民、特に多くの中國の子供たちや學生らが自発的に寄付する光景はスリランカ國民を深く感動させた」と述べた。
これに対して、溫総理は「中國とスリランカは苦楽を共にする友人だ。昨年末に発生した津波災害は、スリランカ國民の生命と財産に大きな損害をもたらした。私の今回の訪問は中國政府と人民を代表して、直接スリランカ政府と人民に同情と真摯なお見舞いの気持ちを表わすものだ。われわれの提供した資金と物資の援助はすでに続々と到著している」と語った。
さらに、溫総理は「中國政府は『與隣為善、以隣為伴』(隣國と友好関係を結び、隣國をパートナーとする)という周辺外交政策を遂行しており、スリランカとの伝統的友好協力関係を重視している」と指摘した。溫総理は中國?スリランカ関係が心からの助け合いと世代を超えた友好による包括的協力パートナーシップとすることを提案した。
クマラトゥンガ大統領は溫総理の提案に賛意を示すとともに、積極的に応じると表明した。
両首脳は會談後、両國政府による経済?技術協力協定など6件の二國間協力文書の調印式に出席した。
「人民網日本語版」2005年4月10日