朝鮮は20日、開城工業団地関連の制限を解除すると発表した。韓國は同日、金大中元大統領の葬儀への朝鮮からの弔問団の派遣を受け入れると発表した。韓國赤十字も同日、朝鮮赤十字に対し、南北離散家族再會のための協議の開催を提案した。朝韓関係に緊張緩和の兆しが生じたとはいえ、韓米合同軍事演習に対する朝鮮の続けざまの非難は、朝韓関係にはその抱える多くの問題の全面的な改善が必要だということもはっきりと示している。
韓朝間の最近のいくつかの前向きな動きは、韓國の玄貞恩?現代グループ會長が訪朝に成功し、最高指導者?金正日氏と長時間の対話を行ったことに始まる。雙方は、離散家族の中秋節での再會、金剛山観光事業の再開、開城観光の再開、開城工業団地の活性化、白頭山観光の開発などで民間合意に至った。8月18日に韓國の金大中元大統領が死去したことも1つの契機となった。朝鮮側は19日に韓國側に弔電を送り、金正日氏からの花を攜えた弔問団を韓國側へ派遣する意向を表明した。韓國統一省は20日、弔問団の受け入れを決定し、弔問団が特別機で入國することを許可した。弔問団に便宜を図るため、韓朝雙方は、ソウル?平壌間の直通電話の一時開通も決定した。韓國聯合ニュースは20日、朝鮮側が同日午後、韓國側に対し、昨年12月1日以降行われてきた開城工業団地の陸路通行?滯在時間制限を21日から解除すると通告したとの、韓國統一省の発表を報じた。朝鮮側は同日夜にも、中央特區開発指導総局名で、開城工業団地管理員會に対し、京義線の貨物輸送と開城南北経済協力協議事務所の再開を通告した。韓國赤十字も20日、朝鮮赤十字に対し、中秋節の南北離散家族再開について協議するため、26潤?28日に協議を開くことを提案した。
韓國メディアは玄貞恩會長の訪朝は一定の成果を収め、金大中元大統領の死去にともなう「葬儀外交」が韓朝間で行われるか否かが焦點になっていると分析する。
「人民網日本語版」2009年8月21日 |