米紙ウォールストリート?ジャーナルはこのほど、米クレアモント研究所マイク?ヘルプリン研究員の「もういい、米國の中國拠點は」と題する論評を発表した。內容は以下の通り。
西太平洋において、米國と中國は今まさに互いにぶつかり合う路線上にいる。中國は従來の予想よりずっと早くアジアにおいて米國と同等の有効軍事力、同等の総體的通常戦力及び同等の核戦力を実現するだろう。日本とイスラエルから賢明な政策を參考にしたことで、中國は次第に優勢になりつつある。
中國は通常衛星や數多くの小型衛星の運用面で先端技術を有しており、その先進的なネット化された水上と水中、空中の信號システムはリアルタイムで末端まで誘導し、これにより1500個の短距離弾道ミサイルを指揮すれば、臺灣が侵攻された際に米國が派遣できる5-6隻の空母を攻撃することが可能だ。艦艇や潛水艇、飛行機から発射する対艦隊用兵器を加えれば、このミサイル網により空母戦闘隊はその戦闘力を発揮できなくなる。仮に臺灣の飛行場が解放軍のミサイルで破壊されれば、我々もそこに戦闘機を派遣することはできず、ミサイルに対して、十分な防衛力はない。
西太平洋地域において、米國には盟友を防衛または戦爭を阻止するに十分な海軍力、空軍力がないため、戦爭は起きていないがむしろ戦爭の脅威にある狀況下で臺灣は、中英両國が軍隊を交代した後に、英國が実際に発言権を持たなくなった時の香港ように、最終的に投降するだろう。仮にこうした狀況が出現すれば、実際、その可能性は大きく、米國が太平洋地域に確立した同盟は瓦解するだろう。日本、韓國及び東南アジア諸國、ひいてはオーストラリア(中國の軍事力の投射能力が成熟した時)はいずれも、中國と協定を結んで形式的な隷屬関係を回避しようとし、それが新たな政治的枠組みに果たす主要な貢獻は、國內にある米軍基地の撤去ということになるだろう。
中國は遠洋海軍の整備にすでにかなりの努力を払ってきた。外部の海域を支配するようになれば、中國は太平洋の中心地帯へと向かい、これを機に東進するだろう。その重點は、南米と中米地域に軍事基地を持つことである。かつてのいつだったか、我々は中國基地を持ったことがあり、最終的に、中國は米州の基地を有するだろう。これが各國の國際システムにおける行動モデルだからだ。目覚めなければ、我々を待っているのは恐らく壊滅的な結果であろう。
中米、この両大國の軍事や経済、社會発展の軌跡に目を向けさえすれば、將來ははっきりしてくる。07年、中國海軍の上將は當時の米太平洋軍司令部のティモシー?キーティング司令官に、中米両國が太平洋を2分し、それぞれの勢力範囲にすることを提案した。司令官はきっぱりと拒絶したが、事態の推移によっては、後任者はその固い姿勢を継続できないだろう。そうなれば、中國の提案は非常に度量の広いものとなる可能性がある。
上述したことはいずれも歴史の必然的な結果ではない。反対に、これは米國民及び彼らの政府が犯した過ちである。米國が従來の地位を回復するには5-10年を要するかも知れないが、指導層、透明度及び意志の面で奇跡が起きてはじめて、できるのかも知れない。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2010年5月24日