ブリッジを覆っていた足場が撤去され、デッキに赤い絨毯のようなものが積み上げられている中國の空母1番艦の新たな寫真が軍事ファンらによって撮影された。世界新聞報が伝えた。
中國のインターネット掲示板にこうした寫真が現れるや、國內外で再び中國空母進水が間近に迫っていることが推測された。
◇中國空母は南中國海に進出
各國メディアは最近、中國の1番艦がどこに配備されるかを競って推測している。なかでも南中國海という推測が多い。
日本の朝日新聞は、「中國の三亜に荷海軍基地が建設され、原子力潛水艦と空母が配備されるだろう」と報じた。
カナダの華字誌「漢和防務評論」によると、中國の南海艦隊基地には長さ450~500メートルの埠頭を2つ、長さ200メートルの埠頭を3つ建設されている。すべてが完成すれば、様々なタイプの艦艇12隻、空母2隻を停泊できる。そのため、1番艦は南海艦隊に配備されるにちがいないというのだ。
仏誌はさらに「將來、南中國海が中國海軍の勢力範囲に入れば、その上空は中國の空母艦載機で覆われる」と予測した。
これらの予測について、海軍軍事學術研究所の李傑研究員は、1番艦が南中國海に配備されるとは限らない。そうなったとしても、南中國海情勢を少し安定させる役割しかないとの見方を示した。
どこに配備されるかはまだわかっていないが、中國空母の登場によって一部の國々が神経を刺激されている。先月28日、米國とフィリピンの海軍が毎年恒例の合同演習を始めた。その場所は南中國海から程近いフィリピン?パラワン島の沖合い。
半月前、中國海軍の艦艇11隻が沖縄と宮古島の間の公海を通過し、西太平洋の國際海域で訓練を行った際、橫須賀に配備されている米原子力空母ジョージ?ワシントンまで出動し、西太平洋で警戒任務にあたった。
中國海軍が西太平洋で演習を行ったのは、空母の遠洋航行の“道程を探る”のがねらいだとみられている。一方、米空母は途上、中國艦隊の活動を監視し、その空母の動向を探っていた可能性が高い。
◇“初級空母”の心理的な威力