人材問題に加え、経験不足も民主黨が頻発する問題を回避できない要因となっている。普天間基地移転問題での矛盾した言動、東中國海問題での軽率なふるまい、原発事故問題での失策、どれもそのことを証明している。松本氏の今回の失言を日本のメディアは、國會で反対することに慣れ、発言があまりに好き勝手だと皮肉っている。
一方、松本氏の辭任を別の視點から解読する人もいる。自民黨の谷垣禎一総裁は、「松本さんはやる気を失っているのではないか。もう菅さんの下 でやっているのは嫌だ、という表現だと思う」との認識を示した。この言葉は対岸の火事ではあるが、まったくそうではないとも言い切れない。菅首相は8月末に退陣を表明しているため、松本氏の任期も長くて2カ月ということになる。復興擔當相は責任重大だ。メディア、與野黨、被災者の目が注がれる。もうすぐ辭任する首相のために骨の折れる仕事を引き受けることになる。
松本氏の辭任によってさらに苦しい日々が待っている菅首相。共同通信は、民主黨內からの早期退陣圧力が一段と強まりそうだと伝えている。一方、菅首相はさらに「居座り」続けるという聲もある。2011年度第2次補正予算案が衆議院で審議入りする。自民黨は反対の意向を固めている。菅內閣がこの難関を克服できるかに注目したい。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年7月6日