香港の大公報は先ごろ、中日の東中國海の釣魚島をめぐる紛爭がこのところ激化し、南中國海の問題に日本が強い意欲をみせるなど、そこには東を撃つと見せかけて西を撃つ意図があり、中國はこちらを立てればあちらがたたずの狀態に置かれ、日本のこうした姿勢は長年にわたる一種の南中國海をめぐる焦心癥を反映している、と指摘する評論を掲載した。
概要は以下の通り。
菅直人內閣は崩壊寸前にあり、地震と放射能災害からの復興への糸口が見つからないほど混亂している中、日本はむしろ南中國海の問題に突然、強い意欲を見せるようになった。7月8日のこの日、日本は2つの事を発表した。第1は、護衛艦「しまかぜ」が9日に米豪の海軍と南沙群島(スプラトリー諸島)以南のブルネイ近海で海上通信演習を実施する。第2は、7月下旬に開かれる東南アジア諸國連合(アセアン)地域フォーラム閣僚會議で南中國海問題について議論する用意がある、というものだ。
もともと、中國とベトナム、フィリピンの南中國海の主権をめぐる爭いはすでにいくぶん沈靜化しており、ベトナムの外務副大臣とフィリピンの外務大臣が前後して訪中し、いずれも問題を平和的に解決すると確約した。日本は中國とフィリピンが共同聲明を発表したその日に上述した姿勢を表明し、中國人が緩めていた神経は再び強く締めつけられた。
日本外務省の高官は、南中國海情勢がますます緊迫化する狀況では、「國際社會が監視を強化しなければ、中國が周辺各國を押さえつけて南中國海海域を掌握するのは間違いない。これは『尖閣諸島』(中國名『釣魚島』)がある東中國海に影響を及ぼす可能性がある」との考えを表明。このように赤裸々な弁明をするとは、何と橫暴なことか。
中日の東中國海の釣魚島をめぐる紛爭がこのところ激化し、日本の右翼が釣魚島海域に出漁し、日本の戦闘機がわが國の軍用機の飛行を妨害し、日本はこうした時に南中國海に介入すると聲高に表明するなど、そこには東を撃つと見せかけて西を撃つ意図があり、中國はこちらを立てればあちらがたたずの狀態に置かれている。
日本こうした姿勢は長年にわたる一種の南中國海焦慮癥を反映したものだ。